初めてでも安心!台湾の道教寺廟の参拝方法とマナー完全ガイド

道教寺廟の参拝方法とマナー 表紙 台湾

 こんにちは。ズッキーです。

 台湾の寺廟のお参りの仕方についてまとめてみました。

道教の寺廟ってどんなところ?

 道教では、仏教のお寺や神道の神社にあたる建物を「廟(びょう)」や「宮(きゅう)」と呼びます。道教は、中国で生まれた古くからの宗教で、たくさんの神様を信仰しています。道教の神様を祀っていても、仏様を主神として扱っているところは「寺」という名前がつくことがあるので、まとめて「寺廟(じびょう)」と呼んでいます。

台南 風神廟

 道教がいつ始まったのかは、はっきりとは分かっていませんが、5世紀には「新天師道(しんてんしどう)」というグループが、中国で初めて国から宗教として認められました[1], [2]。つまり、少なくとも1500年以上の歴史がある、とても古い宗教なんです

 道教廟は、日本の神社やお寺とはちょっと違って、建物がとてもカラフルです。黄色、赤、緑、青、金色など、鮮やかな色がたくさん使われています。屋根の上には、神様や伝説の生き物の彫刻が飾られていて、とても賑やかな雰囲気です。

 中に入ると、たくさんの人が熱心に手を合わせてお祈りをしていて、宗教が人々の生活に深く根付いていることが分かります。日本の神社やお寺の静かで落ち着いた雰囲気も素敵ですが、台湾や中国の道教廟の賑やかで華やかな雰囲気も、異国情緒たっぷりで魅力的ですね。

 

寺廟へ行く前に知っておきたい!参拝の準備とマナー

 道教の寺廟は、観光スポットとしてだけでなく、地元の人々の信仰の中心地でもあります。異文化に触れる貴重な機会だからこそ、敬意を持って参拝したいですよね。ここでは、道教の寺廟を訪れる前に準備しておきたいこと、そして守るべきマナーについて解説します[3]。

準備するもの
  • 服装: 動きやすく、露出は控えめに。
  • 現金: お賽銭やお守り購入用。
  • カメラ: 撮影禁止の場所もあるので注意。
  • 飲み物: 特に夏は必須。
  • 必要であれば線香や供え物

 道教の寺廟は、日本とは異なる文化や宗教に触れることができる貴重な場所です。事前にしっかりと準備をし、マナーを守って参拝することで、より深く道教文化を体験できると思います!

 

正しい参拝の流れとマナー

 道教の寺廟は、独特の文化と雰囲気に触れられる魅力的な場所ですが、参拝方法が分からず不安に感じる方もいるかもしれません。ここでは、初めての方でも安心して参拝できるよう、正しい参拝の流れとマナーを分かりやすく解説します。

 

1. 参拝の基本:右から入って左から出る「龍進虎出」

 寺廟には向かって正面右側の入口から入って、左側の出口から出るという風習があります(神様から見ると、左から入って右から出る)[3], [4], [5], [6]。「龍進虎出」といい、入口側には龍の絵や彫刻(龍辺)が置かれ、出口側には虎の絵や彫刻(虎辺)が置かれているので、それを目印にしてください。

 これは、伝統的な風水の考えによるものです[4], [7]。道教では、四神といって、青龍・朱雀・白虎・玄武という伝説上の生物を東・南・西・北の四方に配置して、守神としました。古くからの伝統的な道教廟は南向きに建てられているので、建物に向かって正面から見ると、右に青龍、左に白虎が配置されていることになります。

 青龍は陽の気、吉祥の象徴で、入るときに良い気をもらい、神様と交流できるようにします。白虎は陰の気、厄払いの象徴で、出る時に悪いものを寺廟の中に残してくれます。白虎の側から入るのは、虎の口に自ら飛び込んでいくようなものらしいです[4]。

 門をくぐる時は、日本の神社仏閣と同様に敷居は跨ぐようにしてください[3], [6]。『るるぶ』には左足から入ると書いてありますが、台北市政府観光伝播局HPの写真は右足から入っているので、先に入る足が左右どちらかというルールはそこまで厳密ではないのかもしれません[3], [6]。

 また、境内は反時計回りに進むのが基本です。お供物があれば、最初にお供物をお供えし、神様に受け取ってもらいます[8]。

 

2. 線香の準備:神様との繋がり

 廟の入口付近で線香を購入し、線香に火をつけてください。線香の煙は神様に思いを届けるための大事なものです。

 

3. お祈りの作法:心を込めて神様と向き合う

 ここでは埼玉にある台湾系の道教寺廟である聖天宮の『道教再訪』という本を主に参考にしました[9]。こちらの本では参拝に6本の線香(3本×2神様)を用意します。線香を持つ数は必ず奇数だとする記事もあります[8]ので、この本数が必ずしも正しいわけではないです。ですが、道教では3の倍数を好む傾向もありますので、1つの神様につき3本というのは妥当なのではないかと思います。

 

天公炉への参拝
天公炉への参拝

 線香に火をつけたら、玉皇上帝(おそらく日本でいう天照大神くらい偉い神様)に参拝します。外にある炉は天公炉と呼ばれ、玉皇上帝(天公)に参拝するためのものであるそうです。本殿の神様と区別するため、本殿に背を向ける形で天に向かって参拝するそうです。45度の角度で天を仰ぎ、見守ってくれている神様へ感謝の気持ちを込めて一礼をします。相手はものすごく偉い神様なので、お願いはここではしないそうです。3本の線香を炉に挿して本殿に入ります。

 

本殿への参拝

 次は本殿での参拝方法です。

 いそいそと神様の御前にいって、線香を3本持ち、拝墩はいとん(拝礼台)に跪きます。とても人の多いときや、体の不自由な方などは跪かなくても大丈夫です。とにかく神様に敬意を示しましょう。お願い事は線香の煙に乗って、神様に伝わるそうなので、線香も大事です。

 具体的なお祈りの方法です。

お祈りの流れ
  1. 神様の名前を唱える(心の中で)
  2. 自己紹介(自分の住所と名前)
  3. お願い事の内容をできるだけ具体的に
    • 例)
      × 家内安全!
      ○妻が最近仕事が忙しそうなので、めちゃくちゃ大変そうなんです。私もできた人間ではないので、迷惑かけています。ごめんなさい。でも心配なので、病気にならないように見守ってください
  4. 願い事のあと、立ち上がって線香3本を一緒に炉に立てます
  5. 神様の前に戻ってお辞儀をします
    • 〈丁寧ver.〉
      拝墩はいとん(拝礼台)に跪いて、12回頭を下げてお辞儀します。おそらく「お願いします」の意味だと思います。人が多いときなどは3回でも大丈夫だそうです。お辞儀の仕方は、まず手を合わせ、頭を下げながら手を台の上に下ろします。台の上に手を下ろす際は、男性は手のひらを下にして、女性は手のひらを上にするのだそうです。
    • 〈簡略ver.〉
      立ったまま3回お辞儀します。

 寺廟によって、やり方は少しずつ違うと思いますので、その場のやり方を聞いたり、見てマネしたりしながら、お祈りをしてください。例えば、台湾の奉天宮HPで紹介しているお辞儀は頭を3回台につけてお辞儀すると書いてあるなど内容が少し異なります[10]。また、台湾では線香をあげすぎて環境問題になったみたいなので、線香の規制が入り、それによって以前より線香の使用量を減らしているようです。

 

4. 線香の持ち方:神様への敬意を表す

 線香の持ち方がわからない人もいるのではないかと思ったので、ChatGPTに図の作成をお願いしました。

間違った線香の持ち方

 ち、違うよ。ChatGPTさん。

 どれだけ真剣な顔をしていても、線香の持ち方が違うと意味がないんだよ!! 頼むから普通に手に持ってお祈りして〜〜!! というわけで、奉天宮HPの説明をお借りします[10]。

線香の持ち方
  1.  背筋を伸ばして
  2. 右手でお線香を持ち、右手に左手を添えます
  3. 手は胸の前に
  4. お線香の先が口と鼻の間くらいの位置になるようにします。お線香の先が額より高い位置になってはいけません。

 私は勝手なイメージで合掌しながら線香を持つものだと思っていたのですが、実際に線香を使うと、合掌しながら線香を持つというのが恐ろしく難しいことだとわかります。お祈りしているところや、お祈りの写真を見てみると、皆さん、上で説明したような持ち方をしていました。

 

5. 参拝後

 参拝後は、静かに出口から退場します。

 

寺廟での注意点

 寺廟は神聖な場所です。参拝する際の注意点をご紹介します。

  • 服装
    • 道教の寺廟は神聖な場所なので、あまり肌を露出した服装は避けましょう。
    • 境内は意外と広いこともあるので、動きやすい服装で行くのがおすすめです。
    • 帽子やサンダルは、神様に対して失礼にあたるので、避けた方が良いでしょう。
  • 参拝方法
    • 寺廟の中では静かに過ごしましょう
    • 神様を指差すのは失礼にあたります
    • 写真撮影が禁止されている場所では、撮影を控えましょう。
    • 寺廟の入り口にある敷居は、またいで通ってください。
    • 靴を脱ぐ必要がある場所では、靴を脱いでください。
    • 動物のお肉をお供えするのは避けましょう[10]。
  • マナー
    • 神様への敬意を忘れずに、他の参拝者の邪魔にならないようにしましょう。
    • 訪れる寺廟にどんな神様が祀られているか確認し、たとえ目的の神様でなくても、すぐに立ち去るのは避けましょう[8]。

 

有名な寺廟

 私はあまり寺廟に行ったことがないので、私が行った指南宮のほかに、私が行ってみたい場所とそこを紹介しているブログをご紹介します。

指南宮(台湾・台北市)

 山の中にある、落ち着いた寺廟です。写真は、指南宮の一番メインの建物です。台北のお茶の産地として有名な猫空と一緒に行くのがおすすめです。

▶︎指南宮で道教の寺廟を初体験(私が道教について何も知らない時の話です)

▶︎指南宮で何を祈ればいいの?(道教を調べた研究結果です)

艋舺龍山寺 (台湾・台北市)

 台北一の歴史をもつ、おそらく台北で一番有名な寺廟です。多くの日本人観光客が行くので、日本語の案内などもあるそうです。行ってみたい。

 

聖天宮 (埼玉県坂戸市)

 日本で台湾気分を味わうなら、こちらの寺廟がおすすめです。私がお参りの方法で参考にした本もこちらから出版されたものです。台湾の宮大工さんが建てたらしいですよ。

 

道教寺廟に関する一般的な質問Q&A

Q: 道教廟にはどんな神様が祀られていますか?

A: 道教廟には、媽祖、関羽、玉皇上帝など、様々な神様が祀られています。それぞれの神様には異なるご利益があります。

▶︎道教の神様を紹介した記事

Q: 道教廟での参拝の作法は?

A: 道教廟では、線香を供え、神様に向かってお辞儀をするのが一般的な参拝方法です。詳しい作法は、記事内で解説しています。

Q: 道教廟へ行く際の服装は?

A: 露出の多い服装は避け、動きやすい服装で行くのがおすすめです。帽子やサンダルは避けましょう。

Q: 道教廟での写真撮影は可能ですか?

A: 基本的には可能ですが、撮影禁止の場所もあります。撮影時は、他の参拝者の邪魔にならないようにしましょう。

Q: 道教廟でお供え物をする際の注意点は?

A: 動物肉のお供えは避け、果物や線香などをお供えしましょう。

 

参考文献・サイト

  1. 『道教の神々』窪徳忠著 1986 平河出版社
  2. 『道教とはなにか』坂出祥伸2017 ちくま学芸文庫
  3. 『travel.taipei』「台湾のお寺参りにまつわる10個の疑問」台北市政府観光伝播局(https://www.travel.taipei/ja/pictorial/article/19560)2025.4.9アクセス
  4. 福隆東興宮Facebookページ(https://www.facebook.com/100072067004001/posts/523003614778682/)2025.4.9アクセス
  5. ブログ『道教廟の世界』HP「艋舺龍山寺」(https://miao.xuan-tong.com/2017/01/24/艋舺龍山寺/)2025.4.9アクセス
  6. 『るるぶ台湾’24』 福本由美香編 2023 JTBパブリッシング
  7. 幸福空間HP「風水上常聽到的龍虎邊怎麼分呢?現在就一次弄清楚吧!」(https://hhh.com.tw/HHH_NEW/columns_detail/5151.php)2025.4.9アクセス
  8. 『台湾さんぽ』「台湾のお寺のお参りの仕方」(https://www.taiwansanpo.com/台湾のお寺のお参りの仕方/
  9. 『道教再訪』聖天宮法師著 2024 星雲社
  10. 奉天宮HP(https://jp.ftg.org.tw/autopage/13/27/1)2025.4.9アクセス

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