こんにちは。ズッキーです。
まさか台湾でお茶を探していたら、「山本五十六」問題にぶち当たるとは思いもしませんでした。
お茶グッズ探し①
無事茶壺(急須)も買い終わったので、一安心です。
というわけで、次のステップである、茶道具探しに繰り出しました。
妻曰く、中国茶の茶道具セットを一通り揃えたいそうです。そ、それは大変な道のりだぞ!?
というわけで皆さんもお付き合いください。
次は、茶壺を買ったお店を出て、鶯歌老街の西側へ向かいます。
その途中、豆干とジャーキーのようなものを売っているお店を発見。三角形をした老街の、北西の頂点の近くです。豆干が美味しいという記事をネットのどこかで読んだので、めちゃくちゃ美味しそうだし、食べたいなとも思ったのですが、もうすでにお土産を買いすぎた気がしていたので、断念。あとから、もう一周してここを通った時も、口から垂れたヨダレを拭き拭き、通り過ぎました。
この北西の角の近くにはスタバがあるので、良い目印になります。

そのまま、西側に折れ曲がって、散策します。
私たちが入ったのは、2、3店舗あるのですが、覚えているものだけ書いておきます。
一つは、一六八陶芸中心というお店で、量産系陶磁器問屋さんです。この量産系のお店で注意して欲しいのは、日本産の陶磁器が意外と多く売られているということです。わざわざ台湾に来て、日本の陶磁器を買う必要もないと思いますので、よく見て買うようにしてください。
もう一つのお店は、三和陶芸さんです。ここは作家名の入ったシンプルな陶器がたくさん売られているお店でした。私たちが買ったものと同じ形(西施壺)が安く売られていて、「な、なに!?」と思ったのですが、私たちの買ったものの方が可愛い気がしたので、全然、気にしていません。

えっ、本当ですよ!! 全然、ぜーんぜん、気にしてなんかいないんだからねっ??
というわけで、陶器の値段なんて気にしていない私たちは、茶漉しをここで購入しました。中国茶では、お茶の葉っぱが刻まれずに丸ごと入っているので、茶漉しを使わなくても、茶葉が大量に流入することはありません。とはいえ、茶壺(急須)や蓋碗(急須代わりにもなるコップ)で入れると、どうしても小さなカスが入るので、茶漉しがあるととても便利です。

値段は忘れましたが、百円か二百円くらいのかなり安い値段で買えました。
お茶グッズ探し②
今度は、セブンイレブンの角を左に折れ曲がって、南側の通りを歩きます。

試しに角っこにあったお店に入りました。
後で調べると、陶礼陶坊というお店でした。
このお店は高級志向なのか、めちゃくちゃ高そうな茶壺が置いてありました。不思議なことに、「これいいな!」と思って手に取ると、百発百中で他のものより更に高い値段がついていました。なにか値段が高いものを引き当ててしまう呪いにでもかかっているのかもしれません。私のような庶民消費者には、いらない呪いですね!
ここで、綺麗な茶盤を見つけました。茶盤というのは、茶器を置く台でありながら、お茶やお湯を流せる便利機能を備えた盤のことで、中国茶では重宝する存在です。私は、お湯をこぼしても大丈夫な台だと認識しています。

この写真のように、茶盤には穴が空いていて、そこから水が流れて、下に溜まるようになっているので、台の上が水浸しになることはありません。そして、使い終わってから、溜まった水を捨てたりします。物によっては、台の下からチューブが伸びて、下のバケツに溜まるようになっているものもあります。
茶盤については、とりあえず、他のお店のものも見て、あとから決めることにしました。
台湾土産:お茶探し
それから、南側の通りをてくてく歩いていると、お茶を売っているお店に出会いました。
芳霖茶縁というお店です。ここも高級なお店で、店主さんも「うちのお店ちょっと高いよね〜、あはは」的なことを言っていた気がします。二人ともカタコトの英語で会話しているので、内容が合っているかはわかりませんが……笑笑。
そろそろお茶道具探しにも疲れてきた頃でした。「お茶屋さんでお茶を飲ませてもらって、休もう!」という話になったので、お茶屋さんに突撃。台湾や中国のお茶屋さんは1時間以上、お茶を飲みながら、店主と会話をしてお茶を購入することも普通です。試飲できるかどうかは、一応相手に確認した方がいいですが、大体のお店は試飲できるはずです。むしろ、私的には、台湾や中国で、全く試飲を勧めないお店のお茶は、少し怪しいような気もします。
とにかく、お店に入りました。私たちがお茶を見ていたら、店主のお兄さんが「お茶を飲み比べてみて!」と言ってくれたので、しめしめと思いながら、椅子に座って休むことに。休憩しつつ、お茶を買う。これが私が確立した台湾旅行スタイルです。まあ、今回が初めての台湾旅行なんですけどねっ!
というわけでお茶飲みタイムスタート。

中国茶や台湾茶は良い茶葉ほど、何度もお湯を足して楽しめます。家で飲むなら、5〜7煎は入れられると思います。お店の人は、良い茶葉を使っていることをお客さんに示したいはずなので、基本は一つの茶葉につき、少なくとも2〜3煎は飲ませてくれます。というか、ガバガバ飲ませてくれます。
ニコニコした笑顔が素敵な店主さんで、英語はあまりわからないのですが、翻訳アプリを使って、私の奥さまも楽しませてくれました。めちゃくちゃ優しくて、こちらもニコニコしながら、お茶を飲み進めました。

お湯を注ぐと、
「wait! wait! 45seconds!」
と言われるので、待ちます。
「45秒間で飲んでみて、薄かったら2回目は長めに、濃かったら2回目は短めに淹れて調整するんです」
と店主が教えてくれました。
渋みがある方がいいか、甘みはどれくらいがいいかなど、色々聞かれながら、違う茶葉を試していきます。2〜3種類を試したところで、新たな刺客が現れました。
刺客とは、あの山本五十六を魂に刻んだ男、チャールズです。
山本五十六問題
なにを言っているかわからないと思うので、最初から説明します。
私たちがお茶を試飲していると、お店に新たにお客さんが入ってきました。
一人のアメリカ人を連れた台湾人のお客さんでした。
「(ちょっと値段はするけど)ここなら、良いお茶が飲めるよ」
と、台湾人の人がアメリカ人に英語で説明していたような気がします。
アメリカ人は、「お〜、素晴らしい!」「素晴らしい香りがするね!」と盛んに褒めていました。「そうだろ、そうだろ」と思って、なぜか私も嬉しくなります。そして、私たちがお茶を飲んでいる横にやってきて、試飲を始めました。
私は高そうだから断ったのですが、このお店には、台湾で一番美味しいと評価されたお茶を売っていました。案内をしている台湾人が「それを飲んでみよう!」と言って、「この人にそれを淹れてくれ」と台湾語で店主に頼んでいました。
店主に、
「君たちも飲む?」
と聞かれたので、せっかくだから、私たちも御相伴に授かることに。とても美味しかったのですが、正直、あっさりしすぎて、私は他のお茶の方が好きでした。私には、繊細すぎたのかもしれません。
店内が慌ただしくなったので、私たちも、店内を見て回ることにしました(そんなに広くないので、一瞬で見て回れます)。
そうこうしている間に、私はなぜかアメリカ人に話しかけられました。便宜上、私はこの人をチャールズ(仮)と名づけました。
(チャ)「君は日本人なのか?」
(私)「そうです」
(チャ)「彼女から、君なら英語を話せると聞いたんだ」
(私)「ほんのちょっとだけヨ」
(私)(妻よ! 貴様、私を売ったな!?)
(チャ)「君には是非聞きたいことがあるんだ!!」
チャールズさんは目をギラギラさせて、こちらを見ました。
うん? なんか熱意が異常だぞ!?

(チャ)「私は山本五十六が好きなんだ! とても尊敬している! 君も知っているだろう? 山本五十六はすごいよな!!」
(私)「は、はい。知ってます」
(チャ)「私は軍にいてね。飛行機のパイロットをしていたんだ。その時から、彼について様々な本を読んだんだ! 本当に、彼は素晴らしいよ! 一人の人間として、心の底から尊敬しているっ!! この気持ちをずっと日本人に伝えたいと思っていたんだ!!」
(私)「は、はい」
(チャ)「それで、私はずっと日本に行くことに憧れてきたんだけど!! 私はぜひ山本五十六のお墓に手を合わせたいと思ってるんだ! 彼にこの気持ちを直接伝えたいっ!!!」
(私)(お、おう……)
(チャ)「そこで、君に聞きたい!! 山本五十六のお墓の場所を教えてくれっ!!!」
この日ほど、私は自分の無知蒙昧さを呪った日はありませんでした。こんなに熱心な人に、できればその場所を示してあげたいと思いました。しかし……。
(私)「ご、ごめんな…さ……」
(チャ)「ああ! わかっているさ! わかっているとも!! この戦争という問題は日本人にとってはとても繊細な問題なんだろう??」
(私)「あ、いえ……。あの……」
(チャ)「ああ!! 君の気持ちはわかるとも! 戦争というのは、そういうものだ! でも!! そこを承知で、失礼は承知でお願いしたい! ぜひ教えてくれ!!」
(や、やべー。話を聞いてくれない…(。•́ – •̀。))←多分悲しい顔をしてしまっていた
(チャ)「苦しい思いをさせてすまない! でもお願いできないだろうか??」
(私)(ええい!! 一息に言うしかない)
(私)「ごめんなさい。知らないんです。日本人だけど、山本五十六について詳しくないんです。なので、お墓の場所も知りません。ごめんなさい!!!」
(チャ)「……」(。•́ – •̀。)
(私)(言い出せなくて、ごめんね…)
(チャ)「……話を聞いてくれて、ありがとう。」
チャールズさん(仮)、しょんぼり。
私もなぜか、しょんぼり。
ごめんなさい。あの時すぐにスマホで調べたら、よかったですね。ただ、熱意が凄すぎて、圧倒されてなにも思いつきませんでした。
あのあと、調べたら、山本五十六のお墓は、新潟県長岡市長興寺(遺骨)と東京都府中市の多磨霊園(墓石)にあるそうです(Cf. 長岡市長興寺、東京都多磨霊園)。
あと山本五十六の言葉、「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」は素敵だなと私も思います。さすが、戦前に平民身分で唯一国葬された男です。
台湾へ旅行に行く際は、山本五十六の知識を身につけてから行くと、チャールズさんを悲しませることなく、観光ができます。皆さんもぜひ!!
お茶を買わせてください
チャールズさんが嵐のように去っていった後、私たちはお茶飲みタイムに再び突入しました。ここまで長くこのお店にいるにも関わらず、私たち、実はまだお茶を買えていないんです。どうか私たちにお茶を買わせてください。

というわけでさらにもう一つくらい試飲しました。
店主さんはまだ飲ませてくれそうな雰囲気でしたが、私たちも十分お茶を飲んだ上、次のお店にも行かなければいけません。
(私)「そろそろ終わりにして、お茶を買わせて〜」
とお願いし、購入する高山茶を選びました。

友達用にお茶を購入することに決めました。味は一応相手のイメージに合わせて選んでいます。元々、ここに来る前から、大学時代の友人たちが何人か結婚したりしたので、台湾土産として買おうと思っていたのです。
ちなみに、こちらに売っているお茶の値段は600元〜1200元くらいだったと思います。ざっくり日本円に直すと、3000円から6000円くらい。かなりのお値段がします。でも、美味しいのは間違いないです。
素人目に確認しましたが、芳霖茶縁さんのお茶は、
- 一芯三葉前後で摘まれている
(茎と葉っぱが茎で繋がった状態で芽と2〜4枚くらい葉が入っている) - お茶の芽がしっかり入っている
- お茶の葉の色が鮮やかな緑色
- 茶葉の縁は茶色がかっている
- お茶の葉の大きさが揃っている(たぶん)
- お茶の葉に厚みがある(たぶん)
- 7煎くらい飲んでも味がする
- いつ摘採した茶葉かが記入されている
などの良いお茶の特徴を押さえている気がしています。私、お茶は素人なのですが、帰国してから、本とかを読んで、良い台湾茶の特徴は自分なりに調べたつもりです。
私個人の意見ですが、ここのお茶は美味しいと思います。高いけど。高いけど。
まとめ
この日は本当の本当にお店の写真を撮り忘れていますね。
それでは、まとめです。
旅の注意ポイント
- 豆干のお店の前ではよだれを垂らさないように注意しましょう。
- 茶壺を買う時は、できるだけ多くのお店を見て、形と予算を吟味することをオススメします!
- 旅行中に、チャールズさんに山本五十六の情報を求められることがあるので、注意してください。何事にも予習・復習が大切です!
旅の新情報
- 芳霖茶縁さんの高山茶は美味しい気がしました。
- 山本五十六のお墓は、新潟県長岡市長興寺と東京都多磨霊園の2ヶ所。
ここまで読んでいただきありがとうございます!
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