お急ぎの方は、「日本語と英語の書き方の違い」まで読み飛ばしてください!
その内容をよく理解した上で、便利なサイトで英語に変換してください。
はじめに
こんにちは。ズッキーです。
皆さんは、英語で住所を書いたことがありますか?
日本の住所を英語で書くときには、ただ、日本語をローマ字に直せばいいというわけではなく、書く順番が日本の住所の書き方とは異なります。英語では、日本とは逆の順番、つまり、小さい単位(アパート・マンション名など)→大きい単位(都道府県)の順番に住所を書きます。
私も、最初に住所を書いたときは、この書き方に戸惑ったことをよく覚えています。先日、台湾に行ったときも、私の妻は書き方がわからなくて、私が書いている横でウンウン唸っていたりしました。そこで、英語で住所を書いたことがない方のために、英語住所の書き方をご紹介します。
住所を英語で書く機会というのは、旅行者にとっては、それほど多くはないかもしれませんが、外国への入国書類やホテルでの身元確認書類の記入、他にも郵便局での荷物の授受、絵葉書の送付など、必要な場面もないわけではありません。もしかしたら、警察沙汰のトラブルに巻き込まれたときに使う場面もあるかもしれません。なので、覚えていて損ということはないと思います。
スムーズな旅行やトラブル回避のためにも、これを期に、英語の住所の書き方を一度確認してみませんか??
▶︎英語で住所を書かないといけない!? 台湾のオンライン入国カードの場合
海外旅行中に英語の住所を使う場面

海外旅行中に英語の住所を使うのは、どういうときでしょうか。私が実際に使ったのは、以下のような場面です。
- 海外で入国書類を書くとき
- ホテルのチェックインで、宿泊者情報の書類を書くとき
- 海外で郵便物を送るとき
あるいは、もしかしたらタクシーに乗ったときなどに、ホテルの場所や行き先を伝える際に英語住所を使うことがあるかもしれません。私は海外旅行に行くときは、ホテルの場所については印刷して、持ち歩くようにしています。何かあったときのために、ホテルの住所や滞在先の住所は現地の言語や英語で控えておく方が無難だと思います。
住所とは?
国連組織の一つである万国郵便連合(UPU)は、住所を下記のように定義しています。
the word “address” signifies a means of identifying a location that allows goods and messages to be delivered to it.
Definition of an address from “Addressing and Postcode Manual” (UPU 公式HP)
日本語にすると、「【住所】というのは、品物やメッセージを届けられるように、場所を特定する方法のことです」という感じでしょうか。これは郵便上の定義なので、実際には「モノを届ける」という目的のほかに、身元証明などにも使われたりします。
逆に言えば、住所は、モノを届けたり、身分証明に使われるとても重要な情報です。間違いのないように、必ず見直すようにしてください。
日本語と英語の書き方の違い
英語の住所の書き方ですが、日本語の住所との最も大きな違いは、住所を書く順番です。住所を書く順番は、日本語では大きな単位(広域の地名)→小さな単位(建物名など)の順番に書きますが、英語ではその逆の順番で書きます。

日本の住所の書き方について、順番に番号を振ると、①郵便番号、②都道府県、③市区町村など、④丁目・番地など、⑤建物名・部屋番号など、⑥氏名となります。英語ではこれをひっくり返すような形になりますので、以下のようになります。
英語の住所の順番
⑥ 氏名 Name
⑤ 建物名・部屋番号など House Number etc.
④ 丁目・番地など Street Name
③ 市区町村など City or Town
② 都道府県 Province, State, or Department
① 郵便番号 Postal Code
国名 Country
例1:一般的な書き方
⑥Hanako Oulu
⑤Wild house 7, ④Mile 79 SewardHighway
③Girdwood, ②AK ① 99587
United States
例2:横にに並べる場合(カンマ「,」で繋ぎます)
⑥Hanako Oulu
⑤Wild house 7, ④Mile 79 SewardHighway, ③Girdwood, ②AK ①99587, United States
書類に入力・記入する場合は、基本的にはその様式に合わせた書き方をしてください。何も指定がない場合は、その枠の大きさに合わせて、上記の順番で書くと良いと思います。また、横に並べて書くときは、カンマ「,」を入れてください。
アメリカなど国によっては、州の名前を省略したりします(例:Alaska→AKなど)。省略しなければならないわけではありませんので、自分にとってわかりやすいやり方で書いてください。
日本の表記に慣れていると、英語の表記の順番は理解しづらいような気もしてしまいますが、英語話者からすると、英語の書き方の方がわかりやすいのでしょうか??
私の想像ですが、もしかしたら、日本では「どこから来ているか」を重視している(あるいは制度上の管理のしやすさ??)のに対して、英語圏では「相手は誰か」という個人を重視していることを象徴しているのかもしれません。
英語での手紙の書き方
ここでは、日本郵便株式会社HPの住所の書き方に準拠して、手紙の書き方をご紹介します。
海外へ手紙を書くときに関しても、住所の順番は上記の英語の書き方と同じです。
ただし、注意点があります。それは、宛先を書く場所が日本とは異なる点です。日本では宛先を先に書いて、送り主を後に書くと思いますが、英語で手紙を書く場合は、それが逆になります。

図のように、送り主を上側に先に書いて、送り先を下に書きます。日本では、相手を尊重するという意味とおそらく郵便制度上の手紙の管理のしやすさから、相手の宛先を先に書きますが、英語圏では「誰から来たのか」を大事にしているため、送り主を先に書きます。おそらく、ヨーロッパの貴族社会では、手紙を集積して出すというよりは、個人から個人にプライベートな配達手段で送っていたため、届くことは基本で、届いた先で誰から来たのかがはっきりわかることの方が大事にされたのではないでしょうか。その名残が今の郵便の書き方にも表れているのではないかと思います。
まあ、これは全部、私の妄想なのですが…。
この際に、送り主の住所を「FROM」、送り先の住所を「TO」と書いて、はっきりとわかるようにしましょう。この「FROM」と「TO」の区別がはっきりしていることの方が、多少の書く位置のズレよりもよっぽど大事ですが、誤配送のリスクを下げるためにも、書く位置もやはりきちんと確認してください。日本で、送り主を送り先のところに書いてしまったら、誤配送のリスクが高まることは想像できることです。
また、送り元と送り先の国名は一番大事なので、強調するために、大文字で書いたり、下線を引いたりして目立たせましょう。
航空便を利用したい方に関しては、「AIR MAIL」とはっきりと書いてください。届くスピードが変わるはずです。詳しくは、郵便局のHPをご覧ください。
と、ここまで英語の手紙の書き方を書きましたが、旅行者の場合、実際に使うのは日本に向けて送ることが多いのではないでしょうか。その場合は、もう少し楽に書けます。日本の送る場合は、送り先に「TO」と「JAPAN」だけをはっきり書いておけば、日本の住所は日本語で書いて大丈夫です。私の経験では、送り元の住所(例えばホテルの住所など)を書かなくても、途中で手紙が紛失した場合を除き、問題なく届きます。
手紙とほとんど一緒ですが、絵はがきの書き方も一応掲載しておきます。絵はがきの場合は、表は絵や写真で埋まっていることが多いので、裏側の左半分をメッセージ、右半分を住所と切手のスペースという風に使い分けましょう。

万国郵便連合(UPU)やそれぞれの国の郵便局のウェブサイトでは、その国の手紙や絵はがきの書き方を明記していることが多いので、わからないことがあれば、「how to write address in 〇〇(国名)」などで検索してみてください。
自治体による英語表記の指定
地域によっては自治体が英語表記の指定を行うことがあるようです。たとえば、札幌市では、『英語表記ガイドライン』の中で、札幌市内の地名に関する英語の住所の書き方を指定しています。これは「絶対このガイドラインに従いなさい!」という強制力を伴うものではなく、「市として、この書き方に統一した方が良いでしょう」という原則を示したものです。以下、住所の表記方法について、引用です。
住所の表記方法
『地名(条丁目)+区名+市名+郵便番号+国名』の順序で表記することを原則とします。
〒060-8611 札幌市中央区北1条西2丁目
Kita 1-jo Nishi 2-chome
Chuo-ku, Sapporo 060-8611
Japan
・〒004-8555 札幌市厚別区大谷地東2丁目4番1号
Oyachi-higashi 2-chome 4-1(またはOyachi-higashi 2-4-1)
Atsubetsu-ku, Sapporo 004-8555
Japan*地名(条丁目)については、日本語表記の順序でそのまま表記し、次のような表記はしないことを原則とします。
『英語表記ガイドライン』札幌市総務局国際部国際課 令和6年度版
4-1 2-chome Higashi Oyachi, Atsubetsu-ku, Sapporo 004-8555 Japan
区より下の「条・丁目」などの区分は、日本語の通りの順番で英語でも書く、という内容になっています。郵便局の推奨する書き方とは異なるように見えますが、どちらが間違いであるということはありません。上の「住所とは?」でも書きましたが、郵便における住所の目的は、「モノを届ける」ところにあるからです。住所の書き方を統一することで、「届ける」という目的を叶えているだけです。そのためには、わかりやすさが大事で、わかりやすさを実現する手段は一つではありません。
また、国際的に見ると、「通りの名前から住所を書き始める」国もあるため、札幌市が指定する住所の書き方も国際基準から外れているわけではありません。
皆さんの住所の英語表記については、自分が暮らす自治体の情報を確認してみても良いかもしれません。自分の住所を英語で書けると、海外で役に立つことがあるかもしれません。
国による手紙の書き方の違い
住所の書き方は、国によって異なります。おそらく、元々の文化の違いと郵便制度の導入時期によって、住所の書き方が異なるのだと思います。
ここでは、フィンランド、中国(中華人民共和国)、ロシアの例を挙げてみました。
フィンランド
フィンランドでは、通りの名前を最初に書きます。フィンランドの住所の書き方は、万国郵便連合(UPU)のHPの情報に準拠しています。

最初に説明した通り、通りの名前から書いてください。「通りの名前」、「建物・部屋の番号」、「郵便番号」、「町の名前」、「国の名前」の順番に書きます。フィンランドでは、県の名前を書く必要がありません。なので、住所がコンパクトでわかりやすいです。合理的なフィンランドらしい住所の書き方が、私は結構好きです。
中国
英語の住所の書き方は、一般的な英語の住所の書き方と同じです(万国郵便連合HP)。
中国語の住所の書き方は、日本の住所の書き方と同じタイプです。大阪大学『中国語で手紙を書く』を参考にしました。

「国名」、「省・市・自治区名」、「市町村名」、「道路・番地名」、「建物名」、「氏名」の順番に書きます。手紙で書く場合は左上に送り先住所、中央に受け取る人の名前1、右下に自分の名前を書きます。
ロシア
英語の住所に関しては、フィンランド語と同じように、通りの名前から書くようです(万国郵便連合HP参照)。
ロシア語の住所の書き方は日本の住所の書き方とほぼ同じです(フランシールHP)。

ロシアの住所は、「郵便番号」、「国名」、「都市名」、「通り・番地」、「氏名」の順番に書きます。住所の書き方は、日本人の感覚と似ているので、とてもわかりやすいと思います。
まだまだ様々な国がありますが、外国だからといって、英語の住所の書き方と同じであるとは限らないことはわかっていただけたかと思います。可能であれば、行った国や送り先の国のやり方に合わせた住所の書き方をしていただければ、と思います。ただ、英語の順番というのは、世界中で通じる住所の表記方法ではあるので、わからない場合は、英語の表記を覚えておけば無難です。
手紙が紛失するリスクは?
住所を間違えれば、届かないことは当然ありますが(届くときもあります)、住所を間違えなくても絵はがきが紛失することは普通にあります。
私は海外で絵はがきを出すときは一回で複数の住所に送るようにしていました。そうすると、郵便が紛失したかどうかがわかりやすいからです。単純に送りたい人が複数いたからでもありますが…。やはり、海外で絵はがきを出すと、何通かに一つは紛失していました。「私の絵はがきはどこに行ったんだ?」という気持ちにはなりますが、どうしようもないので、諦めるしかありません。
なので、海外で手紙を送るときは、紛失覚悟で送るようにしてください。
便利なサイト
英語の住所の変換が難しいと感じる方のために、日本語の住所を入力すると、英語に変換してくれるサイトがあります。とても便利なので、使ってみてください。
まとめ
この記事では、英語住所の書き方や、国ごとの住所表記の違いについて解説しました。
海外旅行中、住所を書く機会は多くはありませんが、住所を正しく表記することは非常に重要です。住所の書き方は国や地域によって異なるため、必要とされている項目を確認しながら、柔軟に対応しましょう。住所を書くときは、間違いがないかもう一度見直してみてください。そのチェックがスムーズな旅行への近道になるかもしれません。
この記事が、皆さんの海外旅行の一助となればとても嬉しいです。
最後に、英語の標準的な住所表記について、もう一度確認しましょう。
英語の住所の順番(上から順に)
- 氏名 Name
- 建物名・部屋番号など House Number etc.
- 丁目・番地など Street Name
- 市区町村など City or Town
- 都道府県 Province, State, or Department
- 郵便番号 Postal Code
- 国名 Country
この順番で自分の住所を英語で書く練習をして、海外旅行に臨みましょう!!
参考サイト
- 日本郵便株式会社『How to Write the Address and Name』
- 札幌市『英語表記ガイドライン』
- 万国郵便連合UPU『Finland』『Russian Federation』『China (People’s Rep.)』
- 大阪大学『中国語で手紙を書く』
- フランシールHP『ロシア語の手紙の書き方』
脚注
- 手紙の敬称について
男性なら先生、女性なら女士で、最後に収を書きますが、敬称については、関係性により異なりますので、詳しくは上記のサイトを参考にしてください ↩︎


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