ベネルクス旅行2日目③:アムステルダムのコーヒーショップとは? 注意すべき大麻事情と法律

ベネルクス旅行2日目③:アムステルダムのコーヒーショップとは? 注意すべき大麻事情と法律_表紙 ベネルクス

※本記事は違法行為を推奨するものではありません。

 レンブラントの家に行く途中、コーヒーショップに出会いました。

 アムステルダムにあるコーヒーショップ(Coffeeshop)とは、コーヒーを売っているお店ではなく、大麻やハシシ1などのソフトドラッグを売っているお店です。

 妻が「ひぃ〜」と言っていたので、私はお店の方を、コンマ0001秒ほど、にらみつけてやりました(こ、怖かったわけではないんだからねっ! ぜ、全然ビビってないし!)。

 この記事では、「コーヒーショップ、間違って入らないでね」という話と、海外でも大麻の使用が禁止された話(2024年12月の法改正)について、お話していきます。

この記事でわかること!
  • アムステルダムのコーヒーショップの正体
  • なぜ観光客が間違えやすいのか
  • オランダと日本の大麻に関する法律の違い
  • 日本人が注意すべきポイント(2024年法改正)

 

 

【注意】コーヒーショップとは?観光客が間違えやすいポイント

コーヒーショップreefer
Coffeeshop Reeferの外観(Amsterdam)

 レンブラントの家からの帰り道、かなり目立つところに、コーヒーショップが……!

「なんか臭いんだけど」

「これが大麻のにおいだ。妻よ」

 アメリカで長期滞在していたときに、借りていた家の大家さんが大麻を吸っていたらしく、私は、ニオイそのものは知っていました。変わったお香のニオイだな、と思っていたら、大麻だったので、びっくりした記憶があります。

 表現は難しいのですが、スパイシーな土のようなニオイです。

 オランダには、コーヒーショップなるお店があり、コーヒーではなく、大麻などのソフトドラッグ2が売られています。コーヒーを買おうと思って、間違って入るとかなりまずいので、気をつけてください。

 アムステルダムでは、そこかしこで、このニオイがします。このニオイはアムステルダムでは珍しくなく、観光地でも感じることがあります。ただし、人が集まるエリアではトラブルを避けるため、注意して行動するのが無難です。

 

なぜコーヒーショップと呼ばれるか?

coffeeshop green placeの外観
coffeeshop green placeの外観(Amsterdam)

 元々は大麻の英語の隠語 “Tea(茶)” から、”Tea house”と呼ばれていたそうです。1970年代にコーヒーやお茶の喫茶を隠れ蓑に、マリファナ(大麻)などのソフトドラッグを売っていました。

 ”Tea House” や “Coffee House” と呼ばれていましたが、なぜか次第に、コーヒーショップの名前が広まっていき、今ではコーヒーショップと呼ばれます。

 隠れ蓑にしていたから、コーヒーを売っていそうな、ややこしい名前をしているのです。

 

 

日本人は注意|海外でも適用される大麻の法律(2024年改正)

 2024年12月に施行された『大麻取締法』および『麻薬及び向精神薬取締法』により、それまで禁止されていた大麻の「所持」や「譲渡」に加え、「使用(施用)」も禁止されました。

 これは、海外での使用に関しても当てはまります(国外犯規定)。

 海外なら使ってもバレないだろうと思う方もいるかもしれませんが、使用の物的証拠が見つかれば、かなり重い処罰が待っています。

 安易に手を出さないようにしてください。

 詳しくは▶︎『大麻の所持・譲渡、使用、栽培は禁止!法改正の内容も紹介します(政府広報オンライン)』に書いてあります。お読みください。

 

オランダの大麻事情|合法と違法が混在する理由(バックドア問題)

オランダで大麻の栽培と仕入れは違法

 でも、「オランダでこんなに堂々と売っているということは、合法なのか!?」と思う方もいるかもしれません。

 しかし、そんなわけでもないんです。不思議なことに。

 オランダ政府は、大麻の栽培も、大麻の輸入も禁止している上、お店が大麻を仕入れることも禁止しています。

 大麻の販売は、ライセンス取得した店に限り許されていますが、法律上は仕入れられないのに、売られ続けている状況です。

 端的に言って、意味がわかりません。

 これはバックドア問題と呼ばれ、販売は容認されている一方で、供給経路が違法のままという矛盾した状態になっています。

 

オランダで大麻の購入と使用は合法

街の中にCoffeeshopが溶け込んでいる
街の中にCoffeeshopが溶け込んでいる(Amsterdam)

 次にお客さんサイド。オランダの法律上は、一度に5g以内の購入であれば、国籍を問わず容認されています(18歳以上のみ)。公園やレストランなど、公共の場での使用は禁じられているものの、自宅やショップ店内(テラス席を含む)の使用は許可されています。

 違法なのに、販売も使用も合法。

 なぜ、こんなわけのわからない状況が維持されているのでしょう?

 

オランダの違法経済の大きさ

coffeeshop POPEYEの外観
coffeeshop POPEYEの外観(Amsterdam)

 その一つの理由が、大麻がかなりの収入源になっていることが考えられます。

 オランダ政府は、ソフトドラッグからの違法経済から、かなりの収入を得ています。オランダ統計局によると、2021年のデータでは、大麻だけで1.6億ユーロ(2000億円)の経済効果を得ています。

 これが本当に禁止されていない理由かはわからないですが、結構、大きいですよね。

 

まとめ|アムステルダムのコーヒーショップに注意

オランダのコーヒーショップの特徴
  • コーヒーショップ=大麻販売店
  • 観光客が間違えて入るケースあり
  • オランダでは販売・使用は容認(条件あり)
  • 日本人は海外でも使用NG(2024年法改正)

→ 日本人観光客は利用しないのが無難です

 日本に関しては、2024年12月の法改正で使用も厳罰化しています。日本は日本国籍に属する人が法律を犯すことを禁止しているので、海外での使用も処罰対象になります。

 オランダでは、合法に見える仕組みはありますが、日本人にとっては100%アウトです。

 気をつけてください。

 

▼アムステルダムの深くてカオスな裏側を覗いてみたいなら、この一冊がおすすめ![PR]

 それでは〜。

 

 

参考文献

 

 

脚注

  1. ハシシとマリファナ
    ハシシもマリファナも大麻から作られる麻薬の一種。大麻の花穂には、THC(テトラヒドロカンナビノール)という精神活性作用のある(ラリる)物質が多く含まれています。これの花穂を乾燥させたものがマリファナ、花穂表面の樹脂を濃縮して固めたものがハシシです。ハシシは成分を濃縮して固めているため、一般的にマリファナよりもTHCの濃度が非常に高いらしいです。 ↩︎
  2. ハードドラッグとソフトドラッグ
    オランダ政府は、麻薬を依存性の強いハードドラッグと依存性の弱いソフトドラッグに分類。ハードドラッグは、ヘロイン、コカイン、覚醒剤、MDMA、LSDなど。ソフトドラッグは、マリファナ類(大麻類)、マジックマッシュルーム(2008年から販売禁止)、スマートドラッグなど。

    オランダ政府は、ハードドラッグは禁止、ソフトドラッグは非処罰にすることで管理しています(一部合法化することで、犯罪組織の管理コストを抑える)。

    私はコカインがハードドラッグだという話を聞いて、シャーロック・ホームズがコカインを嗜好していたことを思い出しました。ホームズが活躍した当時は、モルヒネの依存症に対する対抗薬として、コカインが使われていました(現在のイギリスでは違法です)。ちなみに、映画『最強のふたり(原題:Intouchables)』でも、マリファナを吸っているシーンが存在しますが、フランスでは、マリファナは違法です。 ↩︎

コメント