ベネルクス旅行3日目③:世界遺産キンデルダイクの2つの風車ミュージアムを見学

ベネルクス旅行3日目③:世界遺産キンデルダイクの2つの風車ミュージアムを見学_表紙 ベネルクス

 こんにちは。ズッキーです。

 キンデルダイクのビジターセンターで、チケットを買って、ネーダーヴァールト風車とブロックヴェア風車に行きました。

 低地オランダの干拓の主役、風車を見学します。

 

 

キンデルダイクの地図

kinderdijk map キンデルダイクマップ

 とりあえず、ビジターセンターから見て、右手2番目の風車、ネーダーヴァールト風車へ行きました。

▶︎キンデルダイク観光ガイド|おすすめ散策ルート・見どころ・チケット情報

 

ネーダーヴァールト風車(Nederwaard molen)

 History of Kinderdijkによると、ネーダーヴァールト風車は、1738年製の風車です。キンデルダイクの風車は全部で19基あり、そのうち、17基は1738年か1740年に作られたものです。残り2基は1630年と1761年です。

ネーダーヴァールト風車(Nederwaard molen)
ネーダーヴァールト風車(Nederwaard molen)

 

風車の動かし方

 風車の屋根の部分を“kap”といい、風向きに合わせて、このkapが回せることから、このタイプの風車を首振り風車といいます。

 シンプルにいえば、風向きに合わせて手動で向きを変え、風車を回す仕組みです。

 具体的には、風車の羽根(roede / gevlucht)の裏側には、木の支柱(staartbalk)が伸びていて、これを人力で動かすことで、風向きに合わせて風車の羽根の向きを調整します。

 支柱を動かすには滑車の原理を使います。

ハンドル(緑と白の船梶のようなもの)と鎖と石の土台

 支柱の先にはハンドル(kruilier)が付いています。このハンドルと、地面に生えた石の土台を鎖か紐で結びつけ、ハンドルを回すと、滑車の原理で、鎖が引っ張られ、軽い力で支柱を動かすことができます。

 風車の羽根は、格子状の構造になっているので、はしごのように登ることができて、ここに布製の帆をはります。

ネーダーヴァールト風車の各部位の説明

 準備ができたら、支柱の上の縞々の細い棒(wipstok)から垂れている紐(vang-touw)を引っ張り、風車の歯車のロックを持ち上げて外します(動画を見る限り)。

 こうして、風車の羽根(プロペラ)が回ります。

 この動力を使い、排水、粉挽、木材の切断などを行うことができます。日本でも、風車ではありませんが、水車で似たようなことを行なっていますよね。

 ↓このYouTube動画はわかりやすいです。

 

ネーダーヴァールト風車の周り

 風車の周りでは、農作物が栽培されていて、家畜が飼われています。

 木靴を履いて、昔のオランダの格好で、作業をしているお姉さんがいて、農作物の手入れをしていました。

ネーダーヴァールト風車で飼われている鶏
お庭のハイイロガン

 日本で見ない柄の鶏やハイイロガンがいて、可愛かったです。

(オランダの鳥については、こちら▶︎観光中に出会った鳥たち:オランダ・ベルギーで見た野鳥まとめ【実録】

 

風車の中

 昔は、風車で水の管理をするために、風車守が家族で風車に住んでいました。

 風車の中は、風車の構造と、そこでの生活がわかるような展示があります。風車の歯車の間を縫うように生活空間が築かれていて、風車が生活の中心であったことがよくわかります。

並べられている木靴
巨大な歯車と漁網とはたき
漁網と大きな魚の写真
小舟に乗って漁労に勤しむ映像の一部
親と子供のベッド(世界一背が高いはずなのに、ベッドが異様に小さい)

 レンブラントの家を見学したときもそうでしたが、ベッドが異様に狭いです。なぜ、こんなに狭いのかを調べてみると、クローゼットのようなベッドの方がスペースを節約でき、暖かかったからとされています。また、横になって寝ると死につながると信じられていたという話もあります(参考サイト)。

 漁網の展示が多いので、意外と、魚中心の生活をしていたのかなと思ったりしました。オランダは見るからに、水が多い土地なので、「さもありなん」と納得できました。

 全体の感想として、正直、風車の中は暮らしにくそうだと思いました。

 

 

ブロックヴェア風車(Blokweer molen)

 次は、また少し歩いて、ブロックヴェア風車(Blokweer molen)へ。

 ブロックヴェア風車は1630年に作られた風車。こちらは、風車の主軸を中心に風車が回転する、回転風車と呼ばれるタイプ。

ブロックヴェア風車(Blokweer molen)
ブロックヴェア風車(Blokweer molen)

 私たちがちょうど着いた時くらいに、風車を回してくれていました。

(↑Youtubeに動画アップしたけど、編集がむずくてムリ。誰か教えてください( ˃ ᵕ ˂ ))

 最初は排水も行っていましたが、途中からは排水用の装置を止めて、プロペラのみをデモンストレーションのために動かすだけの状態に。

 その理由を聞いてみると、

「今は水位が十分に低くなっているから、これ以上排水するとダメなんだ」

と言っていました。排水は必要だけど、排水しすぎても農業や建物に影響が出るので、良くないようです。

 難しい。

キンデルダイクの風車と水位
キンデルダイクの風車と水位
火を使うための小屋

 風車が火事で燃えては困るので、風車から離れたところにコンロがありました。風車が機能するように細心の注意が払われていたことがわかります。

ほかの風車でも右の小屋(火を使う場所)と距離が離されて設置されている

 ブロックヴェア風車では、近くのボートで風車に関する映像資料を見ることができます。風車の仕組みとオランダの水との戦いの歴史を学べます。英語だけど。

 

▶︎オランダ・キンデルダイクの風車と排水の仕組み

 

まとめ

キンデルダイクの2つの風車ミュージアム
  • キンデルダイクでは、19の風車のうち、ネーダーヴァールト風車ブロックヴェア風車を見学可能
  • 水車守りは、漁業や農業によって、食べ物を得ていた
  • 風車の羽根の向きは人力で調整する
  • 風車を回すかどうかは、現在の水位によって厳格に決められていて、水位が十分でない場合に調整する

 オランダの風車は今となっては景観の一部のようにも見えますが、かなり重要なインフラ施設だったことがわかります。

 次は、キンデルダイクをぷらぷら歩いて散策した話を書こうと思っています。

 それでは〜。

 

参考文献・サイト

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