こんにちは。ズッキーです。
家賃支払いで、オウルのkeskusta(中心街)まで行っていた話と、そこで出会った温かい話をご紹介します。
毎回家賃の支払いで銀行まで6km歩いていた話
留学していた頃。
私は家賃を払いに、keskusta(中心街)まで歩いて行っていました。

私は現地で銀行口座を作っていなかったので、直接、銀行の窓口に行って、現金を払って、アパートの運営会社の口座に振り込んでいました。アパートの近くのR-Kioskでも払えると聞いていたのですが、私は新しいところへ行くことに極度にストレスを感じるので、一度大丈夫になった場所へ行く方が気持ちが楽で、1年間ずっと銀行まで歩いて行っていました。
それに、keskustaまでの道は、ツンツンととんがった針葉樹林道に囲まれていて自然もあり、フィンランドらしい温かい色合いの一軒家が並ぶ住宅街もあり、とても景色が良い気持ちの良い道でした。特に冬は、極夜の暗闇の中、ポツポツと並ぶ街灯が絵画的でとても綺麗です。また、冬にこの道を歩いた後、建物に入ると、ずっと建物内にいただけでは感じられない建物の温かさと有難さを感じられるので、気持ち的に収支はプラスでした。アパートからkeskustaまでは、距離にして6kmくらいなので、歩けば1時間少しで行けます。
私が行っていたのは、Nordeaという銀行でした。
銀行に入ると、ネクタイとスーツをバリっと着込んだ案内のお兄さんが助けてくれます。お兄さんに「家賃を払いたい」と伝えて、順番待ちの券をもらって、椅子に座ります。そこは日本と一緒です。本当はお兄さんに発券してもらわなくてもいいのですが、いつもどれを押して発券すればいいか、わからないし忘れてるから、結局、迷っている間に話しかけられて、お兄さんに頼んでいました。
家賃のお金は、近くのATMで、現金を下ろして、それを持ち込んでいました。クレジットカードでの支払いはできなかったのです。そのせいで、1回目に行った時に、銀行の人にATMの場所を教えてもらった記憶があります。本当は、もっといい支払いの方法があったのかもしれないが、私はその方法で満足していました。
番号を呼ばれたら、パスポートとお金と支払先の口座を書いた紙を銀行の人に渡します。
フィンランド?(海外?)では何をするにも、ID(日本人はIDを持っていないので、パスポートを見せる)が必要なので、とにかくパスポートを携帯していました。
そしたら、あとは手続きをしてくれるのを待つだけです。なんとなく、書類にサインくらいはした気がします。OuluのNordeaには、英語が喋れない銀行員もいたけど、なぜか喋れないくらいの人の方が親切な印象があります。
銀行であった嬉しい出来事
ある時。
前と同じように家賃の支払いをしていたら、パスポートを見た女性の職員さんが、「あら」と何かに気がついて、こちらを見ました。
どうしたのかと思っていたら、その女性はにっこりと笑って、
「今月、誕生日なのね。フィンランドでの時間を楽しんでね。良い月でありますように」
と祝福してくれました。
私はびっくりすると同時に、ほわほわと温かい気持ちになりました。
日本ではこんなことは言われたことはありませんでした。「ほへー」という感じでした。
日本人にも優しい人はとてもいっぱいいるのですが、仕事をしている時は、仕事上、優しくしていることも結構多いです。ところが、このフィンランドの銀行員の方の言葉には、そうした形式的なものではない、真心がこもっているように感じたのです。
まあ、パスポートを見せているから、遠い国から来たんだなと思って、優しい気持ちになったのかもしれないのですが、それにしても優しい言葉です。
とにかく、嬉しくなりました。
私は単純なので、留学して良かったな、とすら思いました。この女性のおかげで、そのあと1、2週間は幸せに過ごせました。そのあとも、ひと月くらいは、ときどき思い出してはニタニタしてたので、まあまあ幸せでした。
ちょっといいことがあるだけで、こんなにいい気持ちが長持ちするもんなんですね!

ところで、
後から、ヘルシンキ大学にいた人と話していた時に、この銀行の話をしたのですが……。
「フィンランドの銀行の人優しいですよね?」
「いや、そんなことないよ」
その人がヘルシンキの銀行に行ったとき、ハイ、ハイ、ハイとかなり事務的に、というかもはや嫌そうな感じで対応されて、フィンランドの銀行のイメージがとても悪くなったらしいです。おそらくヘルシンキは人が多いし、忙しいからかもしれないです。あるいは、たまたまそういう人だったのかもしれないですが……。
同じフィンランドの銀行でも場所によって、全然違うのかもしれません。
その話を聞いて、私はOuluで良かったなと思いました。
この経験は、私にとってOuluの温かさと、フィンランドの人の優しさを強く感じられた出来事でした。私のOulu愛、少しは伝わったでしょうか? 皆さんの留学や旅行の際にも、こうした心温まる出会いがありますように。
それでは〜。



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