白夜と極夜を知っていますか?
極域エリア(北極圏 / 南極圏)では、夏あるいは冬に、真夜中でも太陽が沈まない白夜と、太陽が全く昇らない極夜という現象が起こります。
極域というのは、北緯66.6度以北(=北極圏)、あるいは、南緯66.6度以南(=南極圏)に相当する地域です。
では、なぜ太陽が沈まなかったり、昇らなかったりするのでしょうか?
この記事では、次の2つの疑問に答えます。
- なぜ夏/冬に太陽が沈まない/昇らないのか?
- なぜ極域は緯度66.6度を境としているのか?
白夜 / 極夜という現象
夏は日が長く、冬は日が短い。
この時間が緯度によって異なることはご存知でしょうか?
| 6月21日(夏至) | 12月22日(冬至) | ||
| 東京 | 日昇 | 4:26 | 6:48 |
| 日没 | 19:00 | 16:32 | |
| 札幌 | 日昇 | 3:55 | 7:03 |
| 日没 | 19:18 | 16:03 | |
緯度が高くなるほど、これが極端に起きます。
(緯度が高くなるほど、夏に日が長くなる理由については、「夏のヨーロッパの日が長いのはなぜ?夜9時でも明るい理由を解説」で説明しています!)
そして、北極圏や南極圏と呼ばれるエリアにいくと、日が沈まない白夜と、日が昇らない極夜という現象が起きます。


それでは、白夜と極夜はなぜ起きるのでしょうか?
そして、そもそもなぜ季節によって、日の長さが変わるのでしょうか?
地球の公転と季節
それは、地軸が傾いていることが原因です。

地球は太陽の周りを公転しています。
そして、地球の地軸(南北方向の軸)は回っている環(公転面 / 黄道面)に対して、垂直ではなく、約23.4度傾いた状態になっています。
これにより、夏は北半球に太陽の光が当たりやすく、冬は南半球に太陽の光が当たりやすくなります(図を見比べてみてください)。つまり、夏は日が長く、冬は日が短くなります。
太陽の光の当たりやすさの条件が太陽の周りを一周する1年の間に変わるため、地球には季節があるわけです。
地球の自転と昼夜
でも、まだ白夜と極夜のイメージがつきませんので、もう少し詳しくみていきましょう。
地球が太陽の周りを公転する中で、太陽に対する地軸の傾きが最も大きくなるのが、夏と冬です。この最も傾いた時期に、地球の自転によって24時間の昼夜の区別がなくなる現象が起こります。ひとまず、夏を例にとって、考えてみます。
地球は自転しているため、日光の当たる面が昼、当たらない面が夜になります。ところが、夏の時期、これが当てはまらない地域があります。

試しに、地球の夜の影(太陽の当たらない部分)を地球の自転に合わせて、一回転させてみましょう。
すると、北半球では一日中影にならない場所ができ、南半球では、ずっと影に隠れた場所ができます。

これが白夜と極夜です。冬には、白夜と極夜の起こる地域が南北で逆転します。
白夜 / 極夜と地軸の傾き
それでは、なぜこの白夜と極夜が起こる場所は緯度66.6度以上の地域なのでしょうか?
白夜と極夜は、地球が傾いている分だけ太陽が当たり続ける or 当たらないことによって、起こります。
そして、地球の傾きは、約23.4度です。
緯度は赤道を0度とするので、地軸(90度)に対して、地軸が傾いている分を引くと、北極圏・南極圏の緯度がわかります。

90度 − 23.4度 = 66.6度
このことから、北極圏 / 南極圏の緯度は66.6度だと計算されます。
理屈がわかると、覚えやすくていいですね!
まとめ
- なぜ夏/冬に太陽が沈まない/昇らないのか?
→地軸の傾きによって、1日中日光が当たる面ができるため - なぜ極域(北極圏/南極圏)は緯度66.6度を境としているのか?
→地軸の傾きが23.4度だから
白夜・極夜を体験するフィンランド旅行へ
白夜と極夜の理屈がわかれば、旅の計画も立てやすくなりますね!
- ロヴァニエミ(サンタクロース村)は北緯 66.5度付近にあり、ギリギリ北極圏に入ります(サンタ村あたり)。
- 白夜・極夜を体験したいなら、イナリやサーリセルカ(北緯 68度〜)がおすすめです。
ぜひ、白夜と極夜を体験してみてください!


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