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オーロラの撮影って難しいの?
そう思う方も多いと思いますが、そこまで難しくはありません。
プロ並みに撮影するのは流石に難しいと思いますが、素人は素人なりに綺麗に撮れます。スマホでも、一眼レフでも、設定さえ知っていれば、オーロラの写真を撮るのは簡単です。
私は一眼レフを初めて手にして、2ヶ月でオーロラの撮影に成功しています。それまで、一眼レフを使ったこともなかったので、初心者も初心者でした。
それでも、人から「綺麗だね〜」と言われる写真を撮っています。今のカメラは優秀です。
↓留学前に初めて一眼レフを買ったときの話
どのカメラでオーロラを撮るか?
結論から言えば、スマホても、コンデジでも、一眼レフでも、ミラーレスでも撮れます。
ただし、写真の質が全然違います。
同じオーロラを撮ったわけではないので、単純な比較はできないですが……。
スマートフォンで撮影したオーロラの写真

肉眼で見たときは、ヒダが見えていたオーロラがiPhone5sで撮影した結果、糸状の霞のような姿に。
いっそ撮らない方が良かったかもしれないです。
今どきのスマホは、私の夜景モードもないスマホより、はるかに綺麗に撮れると思います。
最近のスマホの場合は、夜景モードか、設定を細かくすれば撮れるようです。私はボロスマホしか持っていないので、写真の違いをお見せできませんが……。
コンパクトデジカメで撮影したオーロラの写真

NikonのCoolpix s6300というデジカメで撮影したオーロラ。望遠以外の性能は、現在のiPhone以下と言われたりもします。
iPhoneよりはマシですが、ボヤ〜とした姿になりました。
以上2つは、パーティの最中や友達の家からの帰り道で撮ったので、一眼レフを持っていなかったときのものです。
一眼レフで撮影したオーロラの写真

一眼レフで撮影したものです。明るいところで撮ったので、手ブレしているのと、若干のノイズは気になりますが、オーロラのヒダも見えて、まあまあ綺麗に撮れています。
上のiPhoneでの撮影の時もこれくらいのヒダが見えたはずなんですけどね。
でも、なぜ、私の古いスマホや古いコンデジはこんなにボヤ〜っとした写真になってしまうのでしょうか?
オーロラの光の特徴
それは、オーロラ側に問題があるからです。
オーロラを撮影するときにネックになる、オーロラの特徴は2つです。
- 光が弱い
- 光が動く
実際、オーロラの光が弱いせいで、肉眼で見ると、色が綺麗に見えないということがよく起こります。色の話については、下のリンクの記事をご覧ください。
とにかく、私たちは、これらのオーロラの特徴に合わせて、撮影してあげる必要があります。
どのカメラでもやらなければならないのは、次の2点です。
- *露出を上げる(F値を下げる × 露光時間を長くする × ISO感度を上げる)
- 広角レンズを使う
*F値・露光時間・ISO感度を合わせて露出と言います。
詳しく見ていきましょう。
カメラでオーロラ(弱い光)を撮る方法:露出を上げる
オーロラの光はとても弱いので、たくさん光を集めるか、光に対する感度を上げなければ、撮影できません。
カメラで取れるアプローチは3つです。
- 光を入れる量を多くする
- 光を取り込む時間を長くする
- 光に対する感度を上げる
一つ一つ見ていきます。
①光を入れる量を多くする(F値を下げる)
カメラには、人間の瞳孔のように、大きさの調整できる穴がついていて、これがカメラ内に入る光の量を調整しています。
この穴のことを絞りと言います。「絞りを開く」ことを「F値」という言葉を使って「F値を下げる」などということもあります。

絞りを開くと、一度に集められる光の量が上がるので、オーロラのような弱い光を効率よく集めることができます。なので、オーロラ撮影時に、絞りを調整できる場合は、最大限開くのがベストです!
問題は、絞りが開けるサイズがカメラのレンズによって決まっていて、絞りが広く開けるレンズほど高価なことです。
- 光を入れる量を多くする=F値を低くする(絞りを開く)
- オーロラ撮影時、F値は最大限開く
- [欠点] F値が低い(明るい)レンズは高価
②光を取り込む時間を長くする(露光時間を長くする)
カメラには、シャッタースピードというものがあり、光を取り込む時間を調整できます。
シャッタースピードを遅くする。つまり、シャッター開けている間は、光を溜めることができます。
光に晒されている状態なので、露光時間とも言います。
これによって、オーロラが弱い光でも蓄積させることで、はっきりした光として、写真に残すことができます。
ところが、ここで、オーロラの特徴その2の出番です。
オーロラのヤロウは動きやがるのです。
目で見えるオーロラには、ハッキリしたヒダのような形があっても、写真にするとボヤけることがあります。
この原因の一つは露光時間が長いせいです。光を溜めすぎてしまったのです。
動くと綺麗なんですが、動くと写真が撮りにくくなる。ジレンマです。
- 光を取り込む時間を長くする=露光時間を長くする(シャッタースピードを遅くする)
- オーロラ撮影時は、露光時間を長くして、写真に写るくらいの長さに調整
- [欠点] 露光時間が長すぎると、オーロラがボヤける
③光に対する感度を上げる(ISO感度を上げる)
F値は目一杯下げて、露光時間を長くしすぎないようにすると、あと調整できるのは、感度のみです。
カメラ用語では、ISO感度と言います。
このISO感度を上げて、光に対する感度を上げることで、露光時間を下げても、オーロラが撮影できるようになります。
ところが、このISO感度にも問題があるのです。
感度を上げすぎると、ノイズが入るのです。
ノイズというと、イメージしにくいかもしれないので、ちょっと人間に置き換えて想像してみましょう。
鼻を良くしすぎると、美味しいご飯屋さんの場所はわかっていいかもしれないですけど、50m先の香水マダムの匂いや、歩いている爺さまの加齢臭を余計に強く感じ取ってしまったりすることもあるでしょう。
また、耳をよくしすぎると、授業中に外の物音が気になって仕方がなくなってしまうかもしれません。
感度を上げるということは、それだけ別の情報(=ノイズ)も入りやすくなるということです。
写真でいうと、オーロラの輪郭がぼやけてしまいます。
- 光に対する感度を上げる=ISO感度を上げる
- オーロラ撮影時、ISO感度は上げすぎない方が望ましい
- [欠点] 感度の上げると、写真にノイズが入る
まとめ
ここまで、カメラの3つの項目について説明しました。ちなみに、これら3つの機能を合わせて、露出と言います。
- F値(絞り)
- 露光時間(シャッタースピード)
- ISO感度
オーロラの写真を綺麗に撮るためには、F値を下げるのが最もノイズが少なくていいのですが、そういうカメラのレンズは高いので、財布との相談になります。
現地では、レンズのF値は固定されているようなものなので、ISOと露光時間で調整していくことになります。
オーロラの光の強さは、その時々で変化するので、写真を撮りながら、調整していきましょう。
広角レンズを使う:35mm換算で焦点距離20mmくらいがオススメ??
ちょっと何を言っているかわかりませんよね。
でも、オーロラの撮影の話になると、この焦点距離の話が出てきます。
これは、簡単にいうと、広角のレンズを使いましょうという話です。

焦点距離は、カメラのレンズとセンサーとの距離のことで、これが短いほど、広い視野(=広角)の写真が撮れます。
35mm換算というのは、高いカメラのセンサー(フルサイズセンサー)の大きさを指していて、私のような、ビギナー用の一眼レフのレンズは大体これより小さいセンサー(APS-Cセンサー)を使っています。
センサーが小さいと、実際に写真にするときに、写せる範囲が狭くなります。

例えば、18mmのレンズを使うと、18mm×1.5倍=27mmの焦点距離のレンズを使ったのと同じくらいの範囲の写真(画角)になります。
実際「35mm換算で27mm」相当のレンズで撮影しましたが、なんの問題もなく、オーロラを撮影できました。
現実的には、手持ちの中で最も広角なレンズで撮るしかありませんし、それで十分撮影できます。
オーロラ用の具体的なカメラ設定
スマートフォンのカメラ設定
アメリカのワシントン州でiPhoneで撮られたオーロラの画像です。
おそらく、ナイトモードで露光時間を長くして(10秒?)で撮影したものだと思います。
あれ、もしかして下手に良いカメラを買うより、スマホの方が綺麗だったりして……??ᐠ( ᐛ )ᐟ
スマホでオーロラを撮影する場合は、概ね次の2種類の方法かなと思います。
- ナイトモード(夜景モード)+長時間露光
- アプリでマニュアル設定(ISOとシャッタースピードを変更)
撮影する際は、手ブレが起きないように、三脚や安定した場所に必ず固定してください。
一眼レフ・ミラーレスのカメラ設定
正直、ビギナー用の一眼レフやミラーレスよりもスマホの方が高価な時代なので、カメラも良いの買っちゃえば良いのではないかとも思うのですが、絶対必要なものではありません。
良い写真を撮りたいときに買えばいいと思います。
全体的な設定項目は、表のようになります。
| 設定 | |
| 焦点距離 | 20mm前後から調整 |
| ピント | 月など遠くに合わせる |
| F値 | できるだけ小さく |
| 露光時間 | 0.5〜30秒 |
| ISO感度 | 800〜12800 |
F値・露光時間・ISO感度の関係については、下の表を参考にしてください。
| F値 | |||||
| 1.4 | 2.0 | 2.8 | 4.0 | ||
| ISO | 3200 | 2 | 4 | 8 | 16 |
| 6400 | 1 | 2 | 4 | 8 | |
| 12800 | 0.5 | 1 | 2 | 4 | |
標準的なオーロラに関しては、この表の露出設定から始めて、調整していけば良いと思います。
実際、目安となる設定を室内で済ませておいて、現地に行ってから私も設定を変えながら、撮影をしていました。
画面が明るすぎるときはISO感度や露光時間を下げて、暗いときは上げるなどして、少しずつ調整してみてください。
デジタルの場合は、写真を見ながら設定を変えていけるので、難しく考えずに試してみれば大丈夫です。
オーロラ写真の構図
オーロラが弱くて、写真映えが悪い時は、構図を変えてみましょう。

構図を少し変えてみるだけで、オーロラ自体はボヤけていても、全体として、綺麗な写真を撮れますよ〜。
よくある失敗と対策
| 失敗例 | 対策 |
| バッテリー切れ | ・バッテリーは複数持っていく ・バッテリーはギリギリまで温めておく |
| 手ブレ | ・撮影タイマーを使用 ・三脚を使用 ・リモコンシャッターを使用 |
| カメラが曇る カメラが凍る | ・撮影前に外気にカメラを慣らす(ジップロックに入れる) |
| 雲で見えない | ・オーロラ・アプリ等を使用して、タイミングを見計らう ▶︎オーロラ・アプリの使用法についてはこちら! |
氷点下の撮影は、バッテリーの消耗が激しいので、注意してください。
スマホの電源も落ちやすいので、いざ撮影しようとしたときに、スマホが使い物にならないことがあります。
手ブレ防止のために
マイ・フィンランド・スタイル:白樺薪固定

最初は手で持って撮影していたのですが、手ブレするし、数秒間ずっと同じ姿勢もしんどいので、途中から置くスタイルに変えました。
私はよくそこらへんにある薪を取ってきて、雪の上に並べて、その上にカメラを置いていました。
三脚の予算がなかったので、薪で代用して撮影していたのです(´°▽°`)
雪に直置きしたこともありますが、ちょっとカメラに申し訳ないし、ちょっと高さも欲しいので、薪の上がちょうど具合が良かったのです。
薪を使った撮影のコツは、レンズをちょっと斜め上に向けることです。
シャッターが開いている時間は意外と長かったりするので、寒さに耐えるためにも、踊って待つのがオススメです。
♪└(°Д°)┐♪└(°Д°)┘♪┌(°Д°)┘♪
なぜ三脚を使わないかって??
もちろん、お金がなかったからです。
皆さんにはぜひ三脚を使うことをオススメします!!
私も三脚欲しい! (←慣れすぎて未だに持っていない(๑′-﹏-๑))
ノーコスト・スタイル:撮影タイマー
地面に置くのは良いのですが、どうしてもシャッターを押すときにブレます。
そこで役に立つのが、撮影タイマーです。
デジタルカメラには基本的に入っています。
3秒間くらいで十分です。
スイッチを押した瞬間のブレが写真に入らなければ、何秒でも構いません。
リッチスタイル:リモコンシャッター
リモコンシャッターを使うと、直接カメラに触らないでシャッターを切れるので、手ブレ知らずです。
Amazonで見たら、安いものは、1000円前後で買えるようです。
めちゃくちゃリッチですねー(˙◁˙)
オーロラ撮影に必要な準備・道具
- スマホ or カメラ(撮るのに必要です笑 私は忘れたことがあります!)
- 三脚(あった方が絶対良いです!)
- 予備バッテリー(寒さで急激に消耗)
- 撮影タイマー or リモコン(ブレ防止)
- 防寒対策(極寒の中での撮影はほぼ修行)
▶︎ 関連リンク「冬のフィンランド|オーロラ鑑賞の防寒対策・服装」
まとめ:オーロラ撮影成功へのチェックリスト
最後に、オーロラ撮影を成功させるための重要なポイントをおさらいします。
- 準備:三脚(or 代わりになるもの(˶‾᷄ ⁻̫ ‾᷅˵))、予備バッテリー、防寒対策
- 設定:F値をできるだけ小さく、露光時間とISO感度は現場で調整
- 構図:オーロラだけでなく、建物や木々などを入れて撮る工夫も
オーロラは自然現象です。焦らず、楽しみながら撮影に挑むことが何より大切です。この記事が、皆さんのオーロラ撮影の助けになれば嬉しく思います。
もっと詳しく知りたい方へ:オーロラ関連リンク集
参考文献
- 『一生に一度は見たい絶景の楽しみ方 オーロラ・ウォッチングガイド』赤祖父俊一 監修 2018 誠文堂新光社
- 『オーロラ・ウォッチング オーロラに会いにいこう』上出洋介 監修 2005 誠文堂新光社
- 『オーロラ 世界で一番美しい光』Pál Brekke 2015 山と渓谷社





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