こんにちは。ズッキーです。
自転車旅3日目になります。
波乱の自転車旅3日目、Rovaniemiを後にし、ヨーロッパ最北端「Nordkapp」を目指します!
Rovaniemiで確信! 宗谷岬の親戚『Nordkapp』を目指す!
とりあえず、最初の目的地、Rovaniemiに着いたので、自転車旅行に対して自信ができてきました。この調子なら、もう少し北に行っても問題なさそうです。
それならば、Nordkappに行こうと決めました。これは、以前からフィンランドに来てやりたかったことの一つです。Nordkappはヨーロッパ最北端の地で、日本における宗谷岬にあたる場所です。Nordkappは、フィンランドのお隣の国、ノルウェーにあります。Ouluからは約900kmの距離にあるので、お手軽な距離です。北海道一周が3000km(一周の仕方にもよります)と言われているので、それと比べたら、もはやNordkappなんて目と鼻の先、ご近所さんのようなものです。

元々Nordkappに行くつもりでOuluを出発しましたが、この時になるまで、正直本当にいけるのか自信がありませんでした。ですが、Rovaniemiに着いた今、Nordkappに行ける気しかしませんでした。
NordkappへはE75(国道4号線)という道路を使って行けるので、次の目的地はSodankyläに決めました。この通りはバスが通っているので、何か不測の事態が起きてもある程度対処できます。
地図ではSodankyläまで128kmと書いてあるので、これまでのペースを考えれば1日で到達できる距離です。
3日目にして景色を楽しむ余裕が生まれたワケ
というわけで、Rivaniemiを出発。
出発から問題が起きなかった日は、この日が初めてでした。
Rovaniemiと言えば、サンタ村が有名です。RovaniemiからSodankyläへ行くには、このサンタ村の横を通ることになります。

サンタさんが住んでいるのは、コルヴァトゥントゥリ(Korvatunturi)という山の中とされています。コルヴァトゥントゥリは、フィンランドとロシアの国境に接するウルホ・ケッコネン国立公園(Urho Kekkosen kansallispuisto)の中にあり、このRovaniemiからさらに250km北に行かなければいけません。つまり、とても交通の便が悪いところにあります。なので、ちょっと世界中の人を迎えるには都合が良くない場所だったのでしょう。
そこで、サンタさんはたくさんの人を暖かく迎えるべく、Rovaniemiに事務所を構えることにしたのです。サンタ村は私が自転車で走ったE75(国道4号線)の道路沿いにあるので、とてもアクセスの良い場所です。当然、私も通りました。冬にRovaniemiの街からサンタ村まで歩いた時は、片道2時間くらいかかった気がしますが、自転車だと一瞬でたどり着きます(片道20〜30分くらい)。
サンタ村は地理的にも面白いところにあり、北緯66.6度線の上に建っています。北緯66.6度線というのは、北極圏の境目とされる線です。サンタ村では、この北極圏に到達したことを証明してくれる、「北極圏到達証明書」を発行してくれます。サンタ村に行った際には、サンタさんにお目通りするだけでなく、この証明書をもらうのも良い記念になるのではないでしょうか。
ということで、私はサンタ村をスルーして、通り過ぎました。サンタ村は、一度破産したせいか、私にはモノの値段が高すぎるのです。
E75の道路をズンズン進むと、湖につきました。Olkkajärviです。

フィンランドは森と湖の国なので、いたるところに湖があります。1、2日目は全然写真を撮っていませんでしたが、3日目になると、余裕が出てきたので、写真を撮れました。1日でどれくらい進めるのか、進めばいいのかがわかると、旅に対する余裕が生まれます。ある意味で旅のゴールが見えてきたわけです。もしかしたら、体力もついてきたのかもしれません。
その後、Alanampa(あら、ナンパ?)とYli-nampa(ウリィ〜、ナンパ)という面白い地名の土地を通って、北へ進みました。大きい丸太を積んだ巨大なトラックが起こす風圧で煽られながらもひたすらに自転車を漕ぎました。しんどかったです。
下の写真はPotkuriparkkiというところの写真です。

E75の謎! まるで滑走路? フィンランドの『秘密の道路』の正体
さらに行くと、不思議な道路に出会いました。
ちょっとこの日だったかどうか記憶が朧げなのですが、この日に見たことにしておきます。

E75(国道4号線)を進んでいると、突然開けた場所を通りました。ここでいう開けた場所というのは、道路の幅が突然広くなったという意味です。車が何台も横に並んで通れるような広い道路です。まるで、大型旅客機一台が悠々と離着陸できるような広さの道路でした。
そこでハタと気がつきました。
「あ、飛行機か!?」
もしかして、これはフィンランド版『アウトバーン』なのではないでしょうか。『アウトバーン』というのはアドルフ・ヒトラーが建設を推進したとされる高速道路で、飛行機の離着陸が可能なように、道路の幅を広くとり、道路に十分な厚さを持たせて設計されたという話を聞きます。
つまり、この道路も同じく、飛行機の離着陸にも使えるようにするための道路なのではないかと気がつきました。Geminiさんに聞いたところ、これはHighway Strips(緊急着陸滑走路)と呼ばれるもので、フィンランドの国道には何ヶ所かそういう場所があるとのことでした。私の予想はどうやら当たってしまったようです。
逞しい野草たちがアスファルトを突き破って、ボウボウに生えていましたけどね笑笑。
意識朦朧…身体が求めた衝撃の〇〇摂取法! SDGsの最先端を走る日
それは、Sodankyläから30km手前の地点で起こりました。
前日に引き続き、身体がヘロヘロになってきました。昨日と違うのは、意識が薄らいでいくような感覚があることでした。世界が遠のいていくような、不思議な感覚。認識しているものが世界から浮き出しているような、変な感じがしました。

また、身体の何かが足りていないのだとわかりました。なぜ分かるのかはわかりませんが、直感的に塩が足りていないと感じました。考えてみると、昨日の糖質OFF事件があってから、頭が糖分にばかり行きすぎて、塩分のあるものを全然買っていませんでした。
今持っているもので、塩分のありそうなものは、焚き火できる場所があったら、焼こうと思って買っておいたソーセージしかありません。流石に熱処理はしてあるとはいえ、ソーセージをそのままワイルドにかじるには抵抗がありました。
「塩分、塩分、えんぶん……」
考えていると思いつきました。たっぷりあるではありませんか。身体から湧き出た塩分が…。意識がボヤけるくらいに塩分が足りていないのだとすれば、躊躇ってなどいられません。自転車を漕ぎながらも、試しに汗で塩が結晶化している腕をペロリと舐めてみました。
「あ、やっぱりコレな気がする」
本能的なものなのか、身体が欲しているものがコレだという確信が得られました。我ながら、めちゃくちゃキモいですが、四の五の言っていられる状況ではありません。腕を舐めたり、ほっぺたで結晶化した塩を舐めたりしながら、前に進みました。だって、これやらないと、意識がボヤけるんです。自分的にもなんとなく危ない感じがしたので、それなりに極限状態です。
今思えば、これぞ究極のサステナブル(な塩分補給法)です。当時の私はSDGsの最先端を進んでいたんですね。このSDGs領域に、早く他の人にも追いついて欲しいものです。
あ、まって!! そ、そんなドン引きした目で見ないで〜!!
冗談です! ごめんなさい!!
出会いと別れ: 20ユーロのキャンプ場で起こった出来事
というわけで、独自の塩分摂取方法で、なんとか延命した私は、SodanyläのK-market(スーパー)にたどり着きました。
慌てて塩ピーナッツとハムを買い足します。もちろん、いつものパンやジュースやトマトも買い足します。このお店ではなぜか歯磨き粉を買った記憶があるのですが、ここに到達するまで歯磨き粉どうしていたんでしょう。覚えていません。
そして、いつも通り、トイレに入って用を済ませたあとに水を汲みました。フィンランドは水道水が軟水で飲めるので安心です。

スーパーで買い物を済ませた後は、本日の宿さがしです。この日はwifiを使いたかったので、キャンプサイトに泊まることにしました。
フィンランドではキャンプサイトの位置が道路にある看板に表示されているので、表示通りに進めば簡単にたどり着けます。SodankyläのキャンプサイトはCamping Nilimellaというところで、E75からは街を通って、川を渡ればすぐのところにあります。

受付の女の人に1人でテントで泊まりたいことを伝えると、宿泊者情報を書くように言われました。確か宿泊にはパスポートやIDが必要なので、海外でキャンプをする際は注意してください。
(受付)「ええ! Ouluからきたの??」
受付の女の人に言われました。
(私)「そです」
(受付)「私のご近所さんだよ」
(私)「え、本当ですか!?」
(受付)「夏だけここで働いているの」
(私)「へ〜。すごい! びっくり」
なんと、受付の女の人は、私と同じオウル大学(Oulun yliopisto)の学生さんで、隣の建物に住んでいるようでした。フィンランドでは、学生は親からの仕送りではなく、国から補助金をもらって生活していますが、夏休みの間は授業がなく、国からの補助金が出ないので、働く人が多いです。
それにしても、隣の家の住人とは、すごい偶然ですね。テレビドラマなら、ここから始まるドラマティックで、ロマンティックで、プラトニックで、プラスチックな物語がスタートするのでしょう。しかし、コミュ障でポンコツな私とシャイな人が多いフィンランド人の間でそれ以上の会話が進むはずもなく、私は料金の20euroを払い、極めて紳士的に「Moi moi(さようなら)」を言ってその場を去りました。
旅には、出会いがあれば、別れもあります。この世は無常で無情なものです。
私は、20euroとの心の弾む出会いの思いを寄せ、またその悲しい別れを惜しみながら、キャンプ場の中に入りました。
キャンプ場は無常で無情

私は、3日間汗を流していなかったので、シャワーを浴びたくて浴びたくて仕方がありませんでした。私はテントは一瞬で立てると、お金を払った印であるステッカーをテントにぶら下げて、すぐさま貴重品を持って、シャワーを浴びに行きました。

3日ぶりのシャワーはとても気持ちがよいものでした。と同時に、シャワーの熱で炎症が活性化したのか、右肩が痒くて痒くて仕方がありません。見ると、1日目の夜〜朝に無数の蚊に刺された右肩は本当にボコボコになっていました。手で触って、ボコボコなのを知ってはいましたが、ここに来るまで、鏡を使ってまじまじと見る機会がなかったので、目で見るその虫刺されの量に圧倒されました。
ただ、見ていると、こんなに蚊に刺されたことがなかったので、面白くなってきて、写真を撮りまくってしまいました。ちょっとグロテスクなので、ここには載せられませんが。
シャワーでスッキリしたあとは、焚き火台のあるスペースに行きました。ソーセージを焼きたくて焼きたくて仕方がなかったのです。

ソーセージが焼けるのを待っている間、隣のチャリ旅おじさんと話すことに。
(私)「どこから来たんですか?」
(お)「スイスだよ」
(私)「え、スイスからここまで漕いできたんですか??」
(お)「そうだよ、ペースはゆっくりだけどね。50km/日くらいかな」
(私)「へ〜。すごいですね!」
話を聞いていると、仕事を引退したおじさんのようでした。引退して時間があるので、自転車で旅をしているようです。すごいパワフルですね!
ソーセージが焼けたので、パンに挟んで食べました。温かい食事を食べたのは久しぶりで、とても美味しかったです。旅をしていると、温かいご飯を食べられるだけで幸せな気持ちになれますね。
「しまった。sinappiを買っていなかった」( 。•́ – •̀。)
sinappiというのは、マスタードのことです。フィンランドでは、ソーセージ(makkara)とマスタード(sinappi)はセットで食べるものだとフィンランド人から習いました。この組み合わせはベストなので、フィンランドに行ったらぜひ試して見てください。心なしか、日本のマスタードとはまた違った味がします。
sinappiを買い忘れてシュンとしてしまいましたが、夕食は美味しくいただきました。
夕食後は、wifiを使うために、キャンプ場の受付事務所の近くに行きました。wifiの電波が飛ぶのが、事務所近くだけだという話は受付をした時に聞いていました。
電池を温存しておいたスマホを起動して、wifiを拾います。ところが、私のiPhoneでうまくwifiの電波を拾えません。
「え、使えないじゃん!?」
wifiを使うために、キャンプ場に泊まったのに、wifiを使えないというまさかの事態に。本来なら、ここでwifiを使って、Rovaniemiのフリーwifiで連絡を入れておいたノルウェーの知り合いからの返事を見るつもりでした。これでは、ノルウェーについても、知り合いの家に泊まれるかどうかわかりません。
「ま、なんとかなるでしょ」
wifiが使えないものは使えません。気にしてもしょうがないので、そのまま寝ることにしました。20euro分、キャンプ場の芝生の寝心地を確かめることにしましょう。
テント内に入ってきた蚊を潰すと、日記をかいて横になりました。寝心地は悪くなさそうです。でも、それをしっかり確かめる間もなく、ぐっすり寝てしまいました。
この日は137.25km進みました。
まとめ
今回の3日目の旅路をまとめました!
- ロヴァニエミ到着で自信がついて、ヨーロッパ最北端ノールカップを目指すことに。
- サンタ村を颯爽とスルーしました!
- 国道E75に広がる、飛行機も離着陸できそうな謎の超広幅道路の正体に迫る!?
- 3日目はまさかの塩分不足に。意識朦朧、身体が求めた衝撃の塩分摂取法で、SDGsの最先端を走る体験をしました。
- キャンプ場で同じ大学の人とまさかの出会いがありました!
3日目になり、だんだんとトラブルが減ってきたように感じます。これが成長なのでしょう。
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