【決定版】オーロラが見えやすい国・都市はどこ?観測率と特徴を徹底比較

オーロラが見えやすい国はどこ?フィンランド?それともフィンランド??_表紙 オーロラ

English

 一生に一度は見てみたいオーロラ。

 その美しさは、オーロラの研究者もこんなに美しい自然現象は他にないと絶賛するほどです。

 どうせなら、いろいろな選択肢の中で、自分に合った場所を選びたいですよね?

 この記事では、そんな方のために、世界のオーロラ・スポットをまとめてみました。

オーロラが見える国はどこ?:オーロラ帯にある世界の人気スポット

 オーロラ帯(オーロラベルト)は、オーロラが発生しやすい磁気緯度地帯のことです。

 オーロラは、太陽からのプラズマ粒子というエネルギーを帯びた粒子が地球の大気に衝突して起きる現象です。

 これが極地圏で発生するのは、地球の磁場の影響です。

 方位磁石のN極が北を向くのは、この地球の磁場の影響なのですが、その磁場の軸と地球の地軸は微妙にズレているので、オーロラの発生中心も北極や南極とズレて発生します。

北半球のオーロラ帯。オーロラ帯上にある都市をプロット。図はイメージです。実際のオーロラ帯は綺麗な円を描きません。
北半球のオーロラ帯マップ。オーロラ帯上にある都市をプロットしています。図はイメージです。実際のオーロラ帯は綺麗な円を描きません。

 北半球のオーロラ帯上にある国や地域としては、アラスカ(アメリカ)、カナダ、アイスランド、グリーンランド(デンマーク)、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシアがあります。

南半球のオーロラ帯。図はイメージです。実際のオーロラ帯は綺麗な円を描きません。
南半球のオーロラ帯マップ。図はイメージです。実際のオーロラ帯は綺麗な円を描きません。

 南半球のオーロラ帯も地図で描きました。日本の昭和基地はオーロラ帯上にあります。

 ニュージーランドやオーストラリアのタスマニア島でもオーロラが見えますが、オーロラ帯からは少し外れているようです。

 なので、オーロラ帯を見るには、北半球の方が見やすいのではないかと思います。

 

有名人気のオーロラ・カントリーズとその都市

 国や地域同士で比較するのは、少し難しいので、カナダ、アラスカ、北欧の代表的なオーロラ都市をピックアップしました!

フェアバンクス(アメリカ合衆国アラスカ州):大自然のオーロラ

トナカイの群れ。アラスカで撮影。
アクセス合計:約15時間〜20時間
約9〜10時間(成田〜Seattle)
+約3.5〜4時間(Seattle〜Fairbanks)
オーロラ観測率60〜80%
1月の気温平均最高気温:−12℃
平均最低気温:−22℃
観光・アクティビティ手付かずの原野が残る、デナリ国立公園
温泉あり
治安・言語治安:日本と比べると安全ではないが、比較的良い
言語:英語
ユニークポイントアメリカらしい雄大な自然
フライト時間はskyscanner.jp、気温はwanderlog.comを参照。オーロラ観測率は、『オーロラ ウォッチング&撮影ガイド』の「オーロラの見られる確率」マップより推定1

 広い大地。見渡す限りの大自然。

 圧倒されるような自然の中で、オーロラを見たい方には、アラスカがおすすめです。

 オーロラが観察できる有名な都市はFairbanksフェアバンクスです。

 水平距離は近いのですが、シアトルに一度飛ばないといけないのがネックです。シアトルに行く途中でアラスカの上空を通るので、「ここで降ろしてくれよ〜」という気持ちになります。

 

イエローナイフ(カナダ):世界一のオーロラ出現率を誇る街

カナダ行ったことないので、Geminiに画像生成してもらいました。よくわからないメープルシロップ採取のイラストです!
アクセス合計:約14.5時間〜18時間
約9〜10時間(成田〜Vancouver)
+約2.5時間(Vancouver〜Yellowknife)
オーロラ観測率80〜100%
1月の気温平均最高気温:-25℃
平均最低気温:-33℃
観光・アクティビティオーロラ三昧
犬ぞりやスノーシューなど
治安・言語治安:比較的安全だけど、エリアにより注意が必要
言語:英語、フランス語
ユニークポイント世界有数のオーロラ観測成功率を誇る
フライト時間はskyscanner.jp、気温はwanderlog.comを参照。オーロラ観測率は、『オーロラ ウォッチング&撮影ガイド』の「オーロラの見られる確率」マップより推定1

 カナダには、世界でも有数のオーロラ観測率を誇るYellowknifeイエローナイフがあります。

 「絶対にオーロラを見たい!! 見ないと死ぬ!」という方には、Yellowknifeがおすすめです。

 織田裕二主演のドラマ『ラストクリスマス』(2004年)もここが舞台になりました。

 ちなみに、カナダ人の人に聞いた、メープルシロップの食べ方は、「雪にメープルシロップを垂らして、アイスキャンデーにして食べる」でした。

 

レイキャヴィク(アイスランド):火山地帯のオーロラ

アイスランド行ったことないので、Geminiに画像生成してもらいました。アイスランディック・ホースがいるので、きっとアイスランドっぽい風景です!
アクセス合計:約19時間
約13〜13.5時間(成田〜Helsinki)
+約3.5〜4時間(Helsinki〜Reykjavik)
オーロラ観測率80〜100%
1月の気温平均最高気温:2℃
平均最低気温:-2℃
観光・アクティビティ火山地帯と温泉が有名
アイスランディック・ホース(馬)が可愛い
治安・言語治安:非常に良い
言語:アイスランド語、英語
ユニークポイント火山・氷河・温泉などとオーロラの組み合わせがユニーク
フライト時間はskyscanner.jp、気温はwanderlog.comを参照。オーロラ観測率は、『オーロラ ウォッチング&撮影ガイド』の「オーロラの見られる確率」マップより推定1

 アイスランドといえば、アイスランディック・ホース(馬)が可愛いことで有名です。

 首都のReykjavikレイキャヴィクは都会で明るいので、郊外でオーロラを見るのがおすすめです。

 馬のついでに、火山や氷河、温泉観光もできます。

 

トロムソ(ノルウェー):フィヨルド × オーロラの絶景

ノルウェーのソグネフィヨルドの写真です。ノルウェーは本当に雄大な自然があって、写真の数倍綺麗な場所です。
アクセス合計:約18.5〜20時間
約13〜13.5時間(成田〜Helsinki)
+約1.5時間(Helsinki〜Rovaniemi)
+約1.5時間(Rovaniemi〜Tromsø)
オーロラ観測率80〜100%
1月の気温平均最高気温:-5℃
平均最低気温:-10℃
観光・アクティビティサーミ文化体験
クルーズ船からオーロラを見られる
治安・言語治安:非常に良い
言語:ノルウェー語、英語
ユニークポイントフィヨルド+オーロラの絶景を眺められる
フライト時間はskyscanner.jp、気温はwanderlog.comを参照。オーロラ観測率は、『オーロラ ウォッチング&撮影ガイド』の「オーロラの見られる確率」マップより推定1

 ノルウェーはフィヨルド・ホース(馬)が有名です。

 フィヨルド・ホースのついでに、フィヨルドの絶景が眺められます。フィヨルド・ホースかはわからないですが、Tromsøトロムソには、馬と一緒にオーロラを楽しめるツアーもあるようです(参考サイト)。

 ノルウェーは、本当に写真以上に美しい場所なので、ぜひ行ってみてください!

 

アビスコ(スウェーデン):世界有数の晴天率

スウェーデンのストックホルムの写真。ホルムは小さな島という意味です。
アクセス合計:約21〜32時間
約13〜13.5時間(成田〜Helsinki)
+約1.5時間(Helsinki〜Stockholm)
+約1.5時間(Stockholm〜Kiruna)
+鉄道約1.5時間(Kiruna〜Abisko)
オーロラ観測率60〜80%
1月の気温平均最高気温:-11℃
平均最低気温:-16℃
観光・アクティビティアビスコ国立公園散策
スノーモービルツアーなど
治安・言語治安:非常に良い
言語:スウェーデン語、英語
ユニークポイント世界有数の晴天率を誇るオーロラスポット
Visit Abisko
フライト時間はskyscanner.jp、気温はwanderlog.comを参照。オーロラ観測率は、『オーロラ ウォッチング&撮影ガイド』の「オーロラの見られる確率」マップより推定1

 Abiskoアビスコは、特殊な地形で、国立公園の上空だけ局所的に空が晴れやすいようです。ちょっとアクセスは悪いですが、それだけの価値はあると思います。

 

イナリ(フィンランド):サーミ文化と静寂の湖

冬のイナリの写真。フィンランドらしい静かな風景。やっぱりいいですよね!
アクセス合計:約17.5〜19.5時間
約13〜13.5時間(成田〜Helsinki)
+約1.5時間(Helsinki〜Ivalo)
+車約1〜1.5時間(Ivalo〜Inari)
オーロラ観測率60〜80%
1月の気温平均最高気温:-10℃
平均最低気温:-17℃
観光・アクティビティサーミ文化体験
ヘルシンキ・ロヴァニエミ観光と組み合わせ可能
治安・言語治安:非常に良い
言語:フィンランド語、英語
ユニークポイント湖とオーロラの絶景を眺められる
フライト時間はskyscanner.jp、気温はwanderlog.comを参照。オーロラ観測率は、『オーロラ ウォッチング&撮影ガイド』の「オーロラの見られる確率」マップより推定1

 Inariイナリはフィンランドのサーミ文化の中心的な場所です。

 秋には、湖に反射した逆さのオーロラが見えることも!

 湖のほとりの静かな村で、優しい時間を過ごせます。

 

ムルマンスク(ロシア):旧ソ連の趣ある北極圏の都市

Geminiに生成してもらったロシアのイメージ画像。誰、この女??
アクセス不明
オーロラ観測率60〜80%
1月の気温平均最高気温:-10℃
平均最低気温:-16℃
観光・アクティビティ旧ソ連の趣きが残る街並み
治安・言語治安:比較的良好
言語:ロシア語
ユニークポイント北極圏最北の鉄道駅がある
フライト時間はskyscanner.jp、気温はwanderlog.comを参照。オーロラ観測率は、『オーロラ ウォッチング&撮影ガイド』の「オーロラの見られる確率」マップより推定1

 北極圏最大の町と言われている通り、意外と大きな町らしいです。

 ノルウェーやフィンランドの隣にあるコラ半島に位置します。

 Murmanskムルマンスクは、ロシアが所持する不凍港の一つ。今は、ロシアのウクライナ侵攻のせいで、ちょっと訪問は難しい状況です。

 観光するなら、サンクトペテルブルクとセットで行きたいですね!

 

南極

 南極へは南極クルーズに乗って行くこともできますが、アルゼンチン側から入ることがほとんどなので、オーロラがよく発生するエリアからはズレます。

 なので、南極のオーロラをしっかり見たい方は、昭和基地に行った方がいいです。

 ただ、旅行ではいけない場所なので、研究者か専門技能を持った人になって、南極観測隊に参加しましょう。

 夏隊の時期は白夜なので、越冬隊で参加するのが良いでしょう。

 南極は、一般人にはちょっとだけ行きにくい場所ですが、可能性はゼロではありません。

 

どの国でオーロラを見るべき?選び方のポイントまとめ

オーロラ都市(国)一覧表

都市日本からのアクセス観測率1月の平均気温特徴・旅のイメージ
Fairbanks約15〜20時間60〜80%−22℃〜−12℃アラスカ原野 × オーロラ
Yellowknife約14.5〜18時間80〜100%−33℃〜−25℃カナダ随一のオーロラ聖地
Reykjavik約19時間80〜100%−2℃〜2℃温泉 × オーロラ
Tromsø約18.5〜20時間80〜100%−10℃〜−5℃フィヨルド × オーロラ
Abisko約21〜32時間60〜80%−16℃〜−11℃世界有数の晴天率の高い
Inari約17.5〜19.5時間60〜80%−17℃〜−10℃サーミ文化と静寂の湖
Murmansk不明60〜80%-16℃〜−10℃旧ソ連の面影
昭和基地2ヶ月弱不明7月の気温
-13.2℃
日本の南極観測基地
昭和基地の気温は気象庁HPを参照。

 

オーロラスポット各地の晴天率

9月10月11月12月1月2月3月4月
Fairbanks34.5%36.5%38.2%34.9%41.9%40.3%44.7%44.5%
Yellowknife41.8%34.0%30.9%31.8%34.1%33.8%33.9%39.5%
Reykjavik32.4%31.3%28.8%26.8%24.5%23.6%25.6%30.8%
Tromsø32.1%31.6%24.6%23.5%29.6%27.0%22.0%33.6%
Abisko25.1%24.1%21.3%17.8%20.9%22.2%22.1%29.4%
Inari28.6%22.0%23.7%21.4%21.5%24.0%29.5%29.7%
Murmansk28.3%20.1%21.4%19.9%19.6%21.5%24.3%26.7%
オーロラ都市7箇所の晴天率。赤文字はその月の最も高い値、青文字は最も低い値を表す。wanderlog.comより引用。

注意:アビスコの特殊な気候について

 気象データだけを見ると、アビスコは他の都市より晴天率が低いように見えます。しかし、これはデータが広範囲を対象にしているためです。

 アビスコには「Blue Hole(ブルーホール)」という特殊な気象現象があり、周囲が雲に覆われていても、アビスコ国立公園の真上だけが晴れることがよくあります(参考サイト)。このため、データ上の数値とは異なり、実際にオーロラを観測できるチャンスは非常に高いと言われています。

  

勝手にオーロラスポット・ランキング

 今回調べた結果をもとに、オーロラスポットのランキングをつけてみました。コストに関しては、下の記事を元にしています。

順位総合観測率晴天率平均気温
(暖→寒)
アクセスコスト
(安い→高い)
1位Inari
(119点)
YellowknifeFairbanksReykjavikYellowknifeYellowknife
2位Yellowknife
(28点)
ReykjavikYellowknifeTromsøFairbanksInari
3位Reykjavik
(25点)
TromsøTromsøMurmanskInariTromsø
4位Tromsø
(23点)
FairbanksReykjavikAbiskoReykjavikReykjavik
5位Fairbanks
(22点)
AbiskoInariInariTromsøFairbanks
6位Abisko
(13点)
InariAbiskoFairbanksAbiskoAbisko
7位Murmansk
(9点)
MurmanskMurmanskYellowknifeMurmansk
オーロラ観測率は、『オーロラ ウォッチング&撮影ガイド』の「オーロラの見られる確率」マップより推定1Abiskoについては、実際の晴天率が不明なため、気象上の数値を使用。

 というわけで、総合的に判断すると、合計119(19+ボーナス100)点で、オーロラが見やすい国ベスト1位はフィンランドのInariです!

 私がランキングをつける限り、不動の1位です!

 

Yes/Noチャートで自分に合ったオーロラ・スポットを探そう!

 それでも決められないという方のために、自分に合ったオーロラ・スポットを見つけるためのチャート表を作ってみました。

 あなたの理想のオーロラ・スポットを診断しましょう!!

オーロラスポット診断(Yes/Noチャート)。

 診断結果は次の図に入れました。

 チャートでたどり着いた番号と一致している答えがあなたに合った国です。

診断結果(Yes/Noチャートの結果)。

 あなたに合う国が見つけられましたか?

 ちょっと診断結果に納得がいかない場合は、もう一度やり直しても大丈夫です。

 あなたにとってのベストなオーロラ・スポットが見つかることを祈っています!!

 

まとめ

 いかがでしたか?

 この記事では、世界のオーロラスポットを比較しながら、皆さんにぴったりの場所を見つけるためのポイントをご紹介しました。

本記事のポイント
  • オーロラ帯:オーロラは、「オーロラ帯」と呼ばれる地域で発生しやすい。
  • 場所選び:オーロラの見やすい場所、経済的コスト、時間的コスト、オーロラ以外の観光の中でどれを優先するかで選ぶと良いでしょう!
  • 観測率:どの場所も、天候や太陽活動に左右されます。観測率と気象条件の両面から、オーロラが見やすい場所を探しましょう!

 この記事で得た情報を参考に、夢のオーロラ旅行を計画してみてください!

 

もっと詳しく知りたい方へ:オーロラ関連リンク集

  

 

参考文献・参考サイト

  • 『オーロラ ウォッチング&撮影ガイド』赤祖父俊一監修 2011 誠文堂新光社
  • 『一生に一度は見たい絶景の楽しみ方 オーロラ・ウォッチングガイド』赤祖父俊一 監修 2018 誠文堂新光社
  • 『オーロラ・ウォッチング オーロラに会いにいこう』上出洋介 監修 2005 誠文堂新光社
  • 『オーロラ 世界で一番美しい光』Pál Brekke 2015 山と渓谷社
  • skyscanner.jp(https://www.skyscanner.jp)2025.9.9アクセス
  • wanderlog.com(https://wanderlog.com)2025.9.9アクセス

 

脚注

  1. オーロラ観測率について
     この記事のオーロラ観測率は、『オーロラ ウォッチング&撮影ガイド』(赤祖父俊一監修 2011 誠文堂新光社)に掲載されている「オーロラが見られる確率」のマップを参考に作成しました。
     ただし、元の地図には都市名が明記されていなかったため、Googleマップと照らし合わせて位置を推定しています。したがって、正確な観測率データではなく、おおよその目安としてご覧ください。 ↩︎

コメント