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冬のオーロラ鑑賞は基本的に、寒さとの戦いです。
透明ドームのホテルに泊まるのでもない限り、防寒対策は必須です。
十分に防寒の準備をしていけば、それだけ長く外にいられるので、オーロラを見られるチャンスも上がります。
この記事では、そんなオーロラ観賞時の服装についてご紹介します。
冬のフィンランドの気温は想像以上?
フィンランドの冬は11〜3月くらいまでです(Rovaniemi以北の北極圏では10月中旬くらいから)。この期間のうち、-20℃を超えるほど極寒になるのは12〜3月になります。

その中で、最も気温が低い1月の気温(2024年)で見てみましょう。
| 1月平均最低気温 | 1月平均最高気温 | |
| Inari | -17℃ | -9℃ |
| Rovaniemi | -14℃ | -8℃ |
ここでは、アクセスとオーロラの見られる確率の高さで最適なInariと、フィンランドのオーロラスポットとして有名なRovaniemiの気温を例として挙げます。
私は北海道民なので、この最低気温を見ると、一見では「意外と大したことないな」と感じてしまうのですが、問題はこれが平均気温であることです。
そして、オーロラが見られやすい時間は、その中でも特に気温の低い夜間です。
日によっては、夜間の気温は-30〜-20℃、さらに低いと-40℃に達することもあります。

実際、私がイナリの友達のmökki(コテージ)に滞在したときは、-30℃を下回り、ほっぺたがちぎれるかと思うくらい痛かったです。
その状態でスノーモービルに乗ったので、顔が痛すぎてちょっと泣きました。
ちなみに、この気温帯になってくると、携帯のバッテリーやカメラのバッテリーがすぐに死ぬので、注意してください。
【知っておこう】極寒で熱が奪われる仕組み
少しだけ専門的な話になりますが、極寒の世界で、体がどのように熱を奪われるかを知っておくと、より効果的な防寒対策ができます。面倒な方は次の見出しまで飛ばしてくださいね。
極寒の中で人間から熱が奪われるルートは4つあります。
- convection(風や空気を通しての熱伝導)
- radiation(体からの赤外線としての熱放射)
- conduction(地面などと接することによる熱伝導)
- evaporation(汗や水分の蒸発による揮発熱)

①convection(風や空気を通しての熱伝導)
フィンランドの極寒の中で一番影響があるのは、外気です。外気が服や体の表面に触れることで熱を奪います。特に風があると、体感温度はさらに下がります。
なので、対策として、防風効果のあるジャケットを着るのが一番いいです。
凍った湖の中心で風が強いと、本当に一瞬で体が冷えるので、私は林の中に逃げたりもしていました。
②radiation(体からの赤外線としての熱放射)
テレビなどで、サーモカメラを見たことがあると思います。体の表面に色がついて、その温度がわかるカメラです。あのカメラは人間が発する赤外線を気温として測定しています。
つまり、人間は赤外線として熱を発しているわけですが、特に肌が露出しているところからは直接熱を発しています。
そのため、-20℃を下回る環境では、肌の露出をできるだけ少なくしてください。寒いのではなく、痛いです。
対策として、帽子・ネックウォーマー・フェイスマスクなどで露出を減らしましょう。また、重ね着をして空気の層を作ることで、熱の放出を抑えることができます。
③conduction(地面などと接することによる熱伝導)
スキーやスノーボードなど、ウィンター・アクティビティをしていると、足の先から凍えてきて、痛みを感じたりします。これは接触しているところから熱を奪われているからです。
対策として、靴下を2重にして、断熱性の高い靴を履きましょう。もし座ることがあれば、必ずマットを敷いてください。
地面に寝転んで、オーロラを取ると本当に冷えるので、気をつけてください!(←体験済)
④evaporation(汗や水分の蒸発による揮発熱)
汗や湿気が蒸発する際に、熱が奪われます。特に重ね着をして歩いているので、動いている時は汗をかいて、オーロラ観賞のために止まると、途端に揮発熱で熱を奪われます。
対策としては、インナーが重要になります。綿は避けて、化学繊維系か、メリノウールの生地のインナーを着ましょう。
私はお子ちゃまなので、雪を見ると、背中に雪玉を入れたくなりますが、服の中に雪玉を入れる遊びは、オーロラ観賞中はやめてください。
えっ、普通はやらない?(๑º ロ º๑)〣
オーロラ観測の服装、3つの基本
- 夜間は体感温度がさらに下がる
- じっと動かないので、熱を生みにくい
→寒さ対策は「重ね着+防風+防水」が基本
服装選びの基本ルール
端的に言えば、最低限スキーウェアレベルの防寒は必要です。ただ、無闇矢鱈と服を重ねても空気の層が潰れてしまうので、逆効果になることもあります。
それをもう少し細かく見ていきます。
- レイヤリング(3層構造)
① ベースレイヤー(汗を逃がす下着)
② ミドルレイヤー(保温用フリース・ウール)
③ アウターレイヤー(防風・防水ジャケット) - 綿素材は汗で濡れて冷えるので避ける
- 服は締めすぎず、空気の層を保つのがポイント

上半身
- ベースレイヤー:メリノウールや化繊の長袖インナー
- ミドルレイヤー:厚手フリースやウールセーター
- アウター:ダウンジャケットやスキー用防寒ジャケット(フード付き・撥水素材)
私は祖母の教えで、化繊より自然素材の方が体温調整を自動でしてくれるという考えを信じています。なので、肌に触れるベースレイヤーはメリノウールを使う方が好きです。
ミドルレイヤーは厚手のフリースだと一発で決まるので、おすすめです。ご存知だと思いますが、セーターはカシミアなどが暖かいです。
私はテキトーなので、フリースやセーターの下に暖かい襟付きシャツを着ることがありますが、それよりウルトラライトダウンをインナーとして一枚持って行った方がいいと思います。
アウターは、全身の防寒を左右する最も重要なアイテムです。風を通さず、撥水性のある素材を使ったダウンジャケットがおすすめです。
さらに、フード付きのタイプなら、首周りからの熱の放出を防げるので、絶対フードはあった方がいいです。あるいは、現地で買えるスキー用のジャケットに近いものが私のおすすめです。
空気の層ができるのが大事なので、少し大きめのものを選びましょう。
もちろん、暑かったら脱げばいいだけなので、全部を着る必要はありません。そのための重ね着です。
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下半身
- ベースレイヤー:厚手のタイツ(メリノウールやヒートテック極暖以上)
- アウター:スキー用パンツや防寒パンツ
(ズボン2枚重ねでも大丈夫です。ただし動きやすさは確保してください)
私はお腹が痛くなりやすいので、タイツ(ヒートテック)、暖かいジャージ(シャカパン)をベースで着ます。
アウターは、スキー用パンツのような、暖かくて、風を通さない、撥水素材のものがいいです。
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足元(超重要)
- 靴下:メリノウール製の厚手+薄手の重ね履き(綿は避ける)
- 靴:防寒ブーツ(SorelやKamikなどの-30℃対応モデルもあります)
足は冷えやすいので、体感ではここが一番最初に辛くなります。
靴下はフィンランド人がよくするように、2重履きで、外側の靴下はウールの厚手のものを履きます。私は友達のお母さんからプレゼントされた現地のものを使っています。
フィンランド人の靴下は穴が空いていることが多いですが、そこも真似する必要はありません。
靴は、北海道民のいうところの冬靴がいいです。滑りにくいソールと、靴下を重ね履きしても入る余裕のあるものを使ってください。
こちらも、撥水加工されている靴を使ってください。地面は雪まみれです。なので、トレッキングシューズ(ガチ登山靴ではなく軽めの)でも大丈夫です。
私はやったことないですが、靴底にカイロを入れるのもいいらしいです。その場合、カイロも入れられるくらいの靴の余裕も要ります。
ちなみに、「-40℃を超えると、トナカイのブーツが最高だよ!」と友達に聞いたことがあります。あったかそうなのですが、どこで手に入るんでしょう??(´°‐°`)
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手
- インナーグローブ(スマホ対応)
- アウターグローブ(暖かい防水のもの)
(化繊 or ウールの手袋。中は指の動きやすさ重視)
手袋は2重がおすすめです。今どきの人はスマホをよく使うと思うので、内側の手袋はスマホ対応にすると良いです。
外側の手袋はめちゃくちゃ暖かいものがいいです。中には、指先だけ外せるタイプやスマホ対応のものがあるようです。
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頭・顔・首
- ニット帽(耳が隠れる)
- ネックウォーマーやマフラー(顔も覆えるもの)
耳はすっぽり隠れた方がいいです。
私はニット帽の上からのジャケットについているフードをすっぽり被っちゃいます。音は聞こえにくいですが、首まで全部守れるので、フードは絶対被った方がいいです。
首も大動脈が通っているところなので、寒さの影響を格段に受けます。マフラーやネックウォーマーなどで暖かくしましょう。
オーロラついでに、スノーモービルに乗るなら、ゴーグルはあった方がいいですが、普通は貸してくれるのかな? ちょっとわかりません(友達のものにしか乗ったことがない)。
メガネ
意外と危ないと言われるのがメガネのフレームの顔に触れる部分。金属のものは特にキンキンに冷えます。
私のメガネは、プラスチックなので、あまり問題に感じたことはないです。
心配な方は、コンタクトレンズを使うのが無難です。
小物・便利グッズ
- 使い捨てカイロ(足用・手用)
- スキー用ゴーグル(雪・風で目が痛いときに)
- 保温水筒(温かい飲み物で体温維持)
- ヘッドランプ(移動時に便利、両手が空く)
- カロリー(非常食となるピーナッツなど)
カイロは皆さんご存知の通り、身も心も温めてくれる便利アイテムです。
風が強い時はゴーグルがおすすめです。
とはいえ、強風でホワイトアウト(雪による視界不良)したら死んだりするので、雪や風がひどい時は外出は避けましょう。
暖かい飲み物はお腹冷えているときにも効くので、最強です。
つまみに、ピーナッツも持っていきましょう。極寒の地で、ナッツを食べると、肝臓で熱を作っているのが、体感できます。
また、冬のフィンランドは真っ暗なので、ヘッドランプも私なら持っていきます。腕には反射板もつけた方が安全です。
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筆者のオーロラの服装の例

一応、私が次にオーロラを見にフィンランドに行くとき、持っていきたいと思っている服をまとめました。人によって、寒さの感覚は違うので、参考程度に見てみてください。
- アウトドアメーカーのフード付きダウンジャケット
(アウター用:撥水+防風のしっかりした厚手のもの) - ウルトラライトダウン(薄手のダウン・予備)
- フリース(厚手)
- フリース(薄いもの・調整用)
- ボアの襟付きシャツ(お店とか入るときに襟ある方がいいかと思ったり)
- メリノウールのインナーシャツ
- ヒートテックのタイツ
- 防寒ジャージズボン(暖かいもの)
- アウトドアメーカーのハードシェル系の暖かいズボン
- 靴下(薄手ウール)
- 靴下(厚手ウール)
- 冬靴 or トレッキングシューズ(撥水・滑らないもの)
- 手袋(厚手・スキー用)
- 手袋(薄手・スマホを触れる)
- ニット帽(耳も覆うもの)
- マフラー
- 薄手のネックウォーマー
- コンタクトレンズ
- ピーナッツとアーモンド
- 水筒
- ヘッドライト
- 反射板(腕に巻けるもの)
- スキー用ゴーグル(スノーモービル用)
とはいえ、服を購入するといのは、それなりにコストがかかるものです。
オーロラを鑑賞するツアーなどに参加すれば、防寒具をレンタルするという選択肢も生まれてきます。
レンタル vs 購入

オーロラツアーに参加する場合は、おそらく多くの会社がレンタル品を用意してくれているはずです。
なので、レンタル品と購入のメリット・デメリットを考えてみました。
| メリット | デメリット | |
| レンタル | ・荷物が嵩張らない ・考えなくていい ・何度も行かないなら安い ・忘れる心配がない | ・他人が使ったもの ・サイズが合わないことも |
| 購入 | ・何度も行く場合はコスパ良好 ・自分に合ったものを着れる ・服自体が思い出になる | ・荷物が嵩張る (航空代に響くことも) ・タンスのお荷物になる? ・買ったけど合わないかも ・忘れると辛い |
何度もオーロラを見に行く場合は、購入した方がお得です。
そして、フィンランドに行けない期間は、北海道に来て、お金を落としていっていただけると、北海道経済が潤いますので、助かります。
私は結構すぐモノを壊すので、レンタルより自分のものを買った方が安心できるタイプの人間です。なので、私は基本的に購入してしまいます。
特に、私は住まいが北海道なので、全部ではないにしても、それなりに使う機会があり、買っても損はありません。
自分の住まいによっても、購入するかどうかを検討した方がいいかもしれません。
安全なのは、一度レンタルで借りてみて、感触を掴んでから自分で購入することではないかと思います。
ヨーロッパってほいほい気軽にいけるところではないですから、この先使うかわからないものを買うよりもいいと思います。
まとめ
とにかく、オーロラを見に行って、「寒さでオーロラどころじゃなかった……」となるのが一番悲しいです。なので、見た目より機能を重視してください。
- 最初に冷える末端が辛いので、手・足・顔の防寒は念入りに!
- 防寒の基本は「重ね着+防風+防水」
- 服装の基本はレイヤリングで空気の層を作ること!
- 下着は必ず透湿性の高い素材を選ぶこと!
- 非常食も忘れずに!
- レンタルも選択肢にあることを忘れずに!
私自身は寒さには強い方ですが、それは動いている状態のときだけです。対策をしていないと、-20〜-40℃の世界ではすぐに冷えてしまいます。
絶対に、フィンランドの寒さを舐めてはいけません。私が-20℃を初めて体験したときは、「ここにずっといたらきっと死ぬな〜」と感じました。それからは、食べ物を持ち歩くようにしています。
それでは、ご安全に、オーロラを楽しんでください!
もっと詳しく知りたい方へ:オーロラ関連リンク集
参考文献
- 『一生に一度は見たい絶景の楽しみ方 オーロラ・ウォッチングガイド』赤祖父俊一 監修 2018 誠文堂新光社
- 『オーロラ・ウォッチング オーロラに会いにいこう』上出洋介 監修 2005 誠文堂新光社
- 『オーロラ 世界で一番美しい光』Pál Brekke 2015 山と渓谷社



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