こんにちは。ズッキーです。今回の話は、ノルウェー滞在中に体験した、ちょっとだけカルチャーギャップのるる「お寿司」作りについてです。
友人宅でのお寿司作り
「寿司って本当にヘルシーよね!」
私がお寿司のヘルシーさに気付かされたのは、ノルウェー滞在中の出来事でした。
私が滞在しているのは、ノルウェーのKirkenesにある友人のお家です。Nordkappに自転車で行く途中で少しだけ(500kmくらい?)寄り道をして、友人と会うついでに、あまり行く機会のないKirkenesに滞在することにしました。
私は、その友人が日中アルバイトをしている間、その友人のお姉さんとお寿司(手巻きの太巻き)を作って夕ご飯の準備をすることになりました。友人の家には、お寿司セットがきちんと揃っていました。高級そうなお米とKikkomanのお醤油、そして明らかに日本のものではない海苔が用意してありました。これらさえ準備できれば、あとは中に入れるものを切って入れるだけです。

そこで冒頭のセリフに戻るわけです。
(姉)「寿司って本当にヘルシーよね!」(キリッ)
私のイメージでは、お寿司というのは、基本的に魚と米だけのものなので、野菜もないし、ヘルシーなものと言われても、正直あまり納得感がありませんでした。
とはいえ、魚に含まれる脂肪酸はとても体に良いと聞きますし、生魚なのでビタミンも含まれるはずです。酢飯に砂糖を加えるとはいえ、ファーストフードのハンバーガーとフライドポテトとコーラのセットよりは、余分な油や糖分が少ないようにも思えます。
(姉)「海苔もタンパク質が豊富だし、体にいいでしょう?」
(私)「え、そうなの??」
え、日本人なのに知らないの?と言う顔をされます。
(すみません。初耳中の初耳でした!)
あまりに普通に食べていて、考えたこともありませんでした。日本では、海苔の味が美味しいかが重要で、栄養は二の次です。そして、調べてみると、確かに彼女の言う通り、海苔はビタミンB、ミネラル、タンパク質、食物繊維を豊富に含む健康食品のようでした。
す、すごい! 外国人の方が日本のお寿司に詳しいみたいです。
さすが……。
(姉)「サーモンは絶対でしょう?」
(私)「うんうん」
海外で生で食べられる魚というのは限られています。基本的に気軽に手に入るのは、サーモン(タイセイヨウサケ)とニシンくらいで、他の魚を生で食べようと思うと厳しいものがあります。よっぽど新鮮なものを高い値段で買わないといけません。
(姉)「キュウリも入れる?」
(私)「入れる!」
ヨーロッパのキュウリは太くて、大きくて、日本のものに比べるとちょっとだけブヨブヨしている(硬さがもの足りない)ですが、そこは気にしたら、海外でお寿司なんて作れません。
(姉)「レタスは必要だし、パプリカも絶対いるわよね??」
(私)「えっ!?」
……どうやら思っているお寿司とは違うようです。レタスはまだしも、パプリカを日本の家庭料理で使ったことはほとんどありません。あれは、オシャレさんの食べ物です。それを証拠に、スーパーのパプリカのほとんどは韓国産か、国産だと少しお値段が張るのが一般的です。ましてや、お寿司屋さんで見かける機会はほとんどないでしょう。
私の反応に訝しげな顔をするお姉さん。
お寿司…。Sushi…。
(私)「あ、いや。う…うん。ヘルシーだと思う」
なんとなく誤魔化してしまいました。この時点で、なんだか私の出番がなくなってきたような気がしてきました。完成図にちょっとしたカルチャーギャップがあるようなので、任せることにしました。もはや、日本人の出番はあるのか……?
と考えていたところで、
(姉)「他に日本でお寿司に入れるものはないの?」
ここに揃っていない具材で、簡単に用意できるものがありました。
(私)「じゃあ、卵は??」
すると、予想に反して、びっくりした顔をされました。
(姉)「卵なんてお寿司に入れるの!?」
(私)「え、あ…」
卵をどうしても入れたいなら、入れてもいいけど…という雰囲気です。いや、入れなくてもいいんだけどさ…。
わたし、おすし、しらない…。
ちょっと悲しい気持ちになりました。私が今まで日本で食べていたお寿司は、お寿司だと思っていただけで、お寿司ではなかったのかもしれません。私はお寿司のことがわからなくなったので、お手伝いに徹することにしました。
具材を切っていきます。
お米にお酢と砂糖と塩を混ぜて、お鍋で炊いたご飯にかけます。
お酢の匂いがして、お寿司っぽくなってきました。たぶんりんごとか果実系のお酢ではありましたが……。
そして、できたシャリを海苔にのせて、、、あれ、海苔のヘリに水を塗ったぞ??
まるで市販の餃子の皮で具材を包むように、彼女は海苔に水を薄く塗りました。私にはない発想です。海苔をべちゃべちゃにしてしまう、と一瞬安易に考えてしまいましたが、もしかしたら、海外の乾燥した海苔は、日本のものと比べてくっつきにくいため、水を塗ることでしっかりと巻けるのかもしれません。それとも、単に彼女の家族のレシピなのか…。
……いや、ないか。
伝えるべきかどうか悩みましたが、そもそもここに至るまで、私が知っているお寿司とは全くの別物です。口を出す方が烏滸がましい感じがしてきます。ここは、相手から学びとる気持ちで見学させてもらうのが一番です。
他は特に気になるところはなく、日本の手巻き寿司と同じ手順で作られました。
ノルウェーのお寿司を食べよう!

バイトから友人も帰ってきて、アフリカ系の同居人(部屋を借りている人)も参加して、こぢんまりとした、盛大な寿司パーティが開かれました。
とりあえず、他の人の反応を見守ります。
友人は日本に来たこともあるので、「美味しいよ〜」という感じでした。お姉さんも「お寿司は美味しいわ〜」と喜んでいます。アフリカ人の同居人も、「日本のお寿司は最高だよ! ありがとう!」と、喜んでいます。
まあ、ほぼお姉さんが作ってくれたんですけどね!!
私もお醤油をつけて食べます。
サーモンの味(日本で食べるよりは…えっと、野生味があります)と、キュウリのみずみずしさ、パプリカの甘み、レタスのシャキシャキ感、それを包むシャリの酸味、そして海苔の苦味(なぜか海苔が苦い)、それに醤油の塩気が合わさって、なんというか日本にはない、フレッシュでオシャレな味がします。
私は思いました。
「お寿司って本当にヘルシー!!」
それはノルウェーで初めて知った大きな発見でした。
フィンランドで感じたカルチャーショックに関するブログ記事はこちら!
まとめ
ノルウェーでの『お寿司』作りは、私の知っていた日本のお寿司とは全く違うものでしたが、それはそれで、新しい発見と美味しい驚きに満ちた体験となりました。食文化の多様性と、それぞれの国や家庭で進化する『Sushi』の奥深さを知った、忘れられない一日です。皆さんも、海外で自分だけのお寿司を発見してみてはいかがでしょうか?
それでは〜。





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