こんにちは。ズッキーです。
最近、フィンランドに旅行に行った日本人のSNSを見ると、異常なほど、人気の食べ物があります。
Korvapuusti、フィンランドのシナモンロールです。
私もフィンランドにいたときに友達と作ったことがあるのですが、素朴な味だったのか、正直なところ、そんなに印象に残っていません。「普通に日本のパン屋さんでパンを買った方が美味しいじゃん!」と思った記憶すらあります。
そんなわけで、SNSを見ても、疑問しか感じませんでした。
「そんなに美味しかったっけ??」
でも、よくよく考えてみたら、お店でKorvapuustiを食べたことはありません。「もしかしたら、お店で食べたら美味しいのかもしれない」と思って、ちょうど札幌で北欧展を開催していたので、食べてみることにしました。
そもそもKorvapuusti(コルヴァプースティ)ってなに?

「Korvapuusti」を直訳すると、「潰れた耳」や「ぶん殴られた耳」という意味になります。
名前がそもそも「すごいセンスだな〜」と思うわけですが、由来はその形。
渦巻き状にしたパンを最後にギュッと潰すため、その形が耳に見えるということで付けられたそうです。しかし、皆さんがSNSに上げた写真を見ていると、その名前すらオシャレに見えてくるので、不思議です。
カテゴリーは味付き炭水化物
材料はシンプル。
小麦粉、砂糖、塩、シナモン、カルダモン、バターだけです。
つまり、ただの菓子パンです。私の勝手なカテゴリーでは、あんぱんや炊き込みご飯と同じ、味付き炭水化物に分類されます。
普通に考えて、これがフィンランドでトップレベルで「美味しい食べ物」と評価される理由がわかりません。
おいしい、おいしくないの話ではないのです。炊き込みご飯は大好きですが、「『日本の美味しい食べ物トップ10』に入る実力はありますか?」という話なのです。
いや、変な話。
「小麦にシナモンと砂糖振りかけて巻いただけやん!?」
と思うわけです。そんな食べ物が騒がれるほど、美味しいでしょうか?
「そこまで、美味しくないのではないかな〜」なんて思ったわけです。
実食編:北欧展で食べたKorvapuusti
というわけで、北欧展にやってきました。
私は使命感に駆られていました。
美食の国、日本を代表して、Korvapuustiに「お前はあんぱんレベルの美味しさだ!!」と最後通牒を突きつける瞬間がやってきたのです。
北欧展では、『ラーヴ(Laavu)』さんというお店が、焼きたてのシナモンロールKorvapuustiを提供してくれていました。私は今か今かと順番待ちをし、購入に成功しました。

会場全体にこのシナモンの香りが立ち込め、なんだかお腹が空いていたので、すぐさま会場横の立ち食いOKゾーンへ。
早速、袋を開けてみました。

見た目はぐるぐると可愛い形をしたパンです。アメリカのどかーんとしたシナモンロールより、心なしかオシャレに見えます。砂糖でコーティングなどはされておらず、とてもシンプルな見た目です。
とはいえ、所詮はシナモンロールです。
恐るるに足りません。オシャレに粒状の砂糖(パールシュガー)がかかっていようと、「君はシナモンロールだぞ!」という気持ちになります。
いざ、実食です!!
シナモンロールって、シナモンとロールだけなのに、そんな美味しいわけ……。
「ホンマや!! 美味しい!?」( ゚д゚)
甘いシナモンの香りと、サクサクとしながらも、ふわっとした食感。シナモンに混ぜ込まれたカルダモンの爽やかな香り……
……はよくわかりませんでしたが、この風味のどこかにいるのでしょう。
普通に美味しい!
フィンランドに行ったら、「まあ、食べてもいいかなー?」と思うくらいには美味しいです。
べ、別にめちゃくちゃ食べたいなんて思ってないんだからねっ!!(⸝⸝⸝´꒳`⸝⸝⸝)
フィンランドに行ったら、食べるものリストに入れよう、とか考えていないんだからっ!!(⸝⸝⸝´꒳`⸝⸝⸝)〜
←ツンデレ
なぜKorvapuustiは特別なのか?
フィンランドの菓子パンとカルダモンの秘密

SNSを見ていると、Korvapuustiの味の決め手はカルダモンであるという話をよく目にします。
そう言われて、よくよく考えてみると、フィンランドの菓子パン(pulla)やドーナツ(munkki)は、カルダモンを使うものが非常に多いです。レシピをみると、ルーネベリタルトにも使われています。
その中でもKorvapuustiは、小麦粉の袋にレシピが書かれることもあるくらい、フィンランドでは国民的なフードと言っても過言ではありません。このことからわかるのは、フィンランド人は大のカルダモン好きなのではないかということです。もはや、カルダモンを食べるために菓子パン作りに精を出しているのではないかと疑うくらいです。
シンプルなものほど奥が深い
「小麦にシナモンと砂糖振りかけて巻いただけやん!」と私も最初は思いました。
でも、シンプルだからこそ、生地の質感、バターの風味、そしてスパイスの配合という、わずかな差が味に決定的な違いを生みます。私が以前作った時は、この奥深さを理解できていなかったのでしょう。
しかし今回、プロの味を食べて「うわ、ホンマや!!( ゚д゚)」と感動して、気が付きました。
丁寧に作られたシンプルなパンにこそ、フィンランドらしさが表れているような気がします。フィンランド人の日常への愛のようなものが詰まっているのではないかと思います。だから、フィンランドで人気があるのです。
フィンランドでは冷凍のKorvapuustiも売られていますが、ぜひカフェで美味しいKorvapuustiを探してみてください!
ちなみに、シナモンがそこまで得意ではない人から感想を聞きました。

あなたから「シナモンをロールしたパン」と聞いていて、期待していなかったからか、思ってたより美味しかった
それでは〜!



コメント