※この投稿は、昔少しだけ書いていたブログを転載したものです。
こんにちは。ズッキーです。
今回はフィンランドのオウル大学留学中に、初めてフィンランドのmökkiに行った話です。mökkiというのは、フィンランドのコテージのことです。日本語でいうと、別荘に近いですが、別荘というと高級そうなので、それよりももう少し質素なイメージです。電気や水がないこともあるので、小屋のイメージに近いかもしれません。
前回、2月に風邪ひいていけなかったので、3月になって、ようやっと行けました。前回の2月に行けなかった話はこちらの記事でご紹介しています↓
初めてフィンランドのmökkiへ
金曜日の授業終わりに、友達のmökkiに行くために、Ouluを出発しました。車を持っている人の車に分乗して、日が暮れるフィンランドの道路をブオーンと走りました。Ouluから車で2時間少しだったと思います。
進むにつれて、日が沈んでいきました。暗闇の中で降りしきる雪だけが白く反射して、とても綺麗だったのを覚えています。
友達のmökkiに着いた頃には、外は真っ暗でした。
mökkiに着くと、暖炉に火がついていて、それがとても暖かかったです。
友人は到着するなり、いそいそとカバンの中からお酒を出し、それをドアの外、すぐそばに置きました。こうやって、お酒を冷やしておくのです。冷蔵庫代わりですね。
私もマネをして、来る途中でAlko(フィンランドの酒類専売店)に寄って買ったお酒を外に置きました。私は何度かビールを冷やしすぎて凍らせたことがあります。
ビールを凍らせてしまうのは、フィンランドあるあるです。こういう時のためにウォッカを買っておくと、とても安心です。全然凍りません。
mökkiでサウナの準備
さあ、ここからは、夕食とサウナの準備をしなければいけません。
なにせ、作らないとご飯もないし、温めないとサウナにも入れません。冬なので、湖に穴を開けないと、avanto(天然水風呂)にも入れません。
この時は、初めてのmökkiだったので、要領はさっぱりだったので、他の人についていきました。
まずは、サウナの準備です。凍った湖にメスを入れて、avantoを作らなければいけません。
が、パッと見では、夜の闇と雪のせいで、どこからが湖かよくわかりません。その辺りは、慣れたフィンランド人の行動が早いです。雪をかいて、湖の表面に張った氷をすぐに掘り出しました。
私たち日本人は、雪かきを手伝う係と、懐中電灯で作業するところを照らす係に分かれたような記憶があります。
そして、もう1人のフィンランド人の友人が、慣れた感じで、湖までの雪道に沿って、ロウソクを並べていきました。湖の周りは明かりがないので、辺りは本当に真っ暗闇です。このロウソクがサウナまでの道を教えてくれる手がかりになります。サウナに入る時に懐中電灯なんて、使っていられないし、明かりがないと、怪我をしちゃいますからね。

せっせと雪をかいた後は、氷を切り出す作業をします。
まず、Ice fishing(氷上釣り)でも活躍する、グルグルの穴を掘る道具(ice auger)で、湖の上に張った氷に、6箇所くらい穴を開けます。
次に、氷を切る鋸(ice saw)を使って、穴と穴を繋ぐように、鋸でギコギコ氷を切り出します。つまり、鋸が入れられるだけのスペースを作るために穴を開けるイメージです。漫画のキャラが使っていそうな見た目ですが、意外と綺麗に氷を切れます。

ある程度、氷は細かくしないと、重くて、湖の水面から持ち上げて取り出すのがとても大変なので、最初に開ける穴の数は多めにしたほうがいいと思います。
初めてmökkiに行くと、フィンランドの湖の水が茶色いことにびっくりすると思いますが、問題はありません。木の成分の色なので、汚ないわけでもありません。
現地では、mökkiで食器を洗うのに使ったり、体を洗うのに使ったりします。

そうして、氷を取り出すと、avantoが完成します。avantoはある程度、大きくしないと、人が入れないので、大きさも重要です。ちなみに、この写真を撮ったときの光源は、ロウソクでした。
そして、avantoができたら、kiuas(サウナストーブ)に火を入れます。入る前に、しばらく火をつけて置いておかないと、しばらくmökkiを留守にしていたので、サウナ小屋は寒くて寒くて、裸ではとても入れない状態です。
薪に火をつければ、しばらくは保つものの、たまに薪を足しにくるのを忘れないようにしなければいけません。
フィンランドでの経験のおかげか、私も、薪の大きさを見てどれくらい火が持ちそうか、なんとなくわかるようになりました。

やはり、サウナは薪ストーブが一番です。柔らかい温かみがあって、木の香りもして、一番サウナを楽しめる形です。
mökkiの食事
つづいて、食事の準備をします。食事を作って、食卓を囲んでワイワイやっている間にサウナが出来上がるという寸法です。

食事の準備をしながら、酒やAura juusto(ブルーチーズ)をつまんでいました。
Aura juustoはブルーチーズで、フィンランド人の誰かとスーパーに行った時におすすめされて以来、私はよく買っていました。これはあっさりめなので、ブルーチーズとしては弱いかも知れないですが、私は結構好きで、よく食べていました。
みんなでビールを飲みながらサウナに入りました。
サウナのシーンを撮った写真はないです。何も巻かず、水着を着ずのスッポンポンなので。
みんながサウナから出てきたようなタイミングで、友達がサウナの中で仕込んでいたものを食卓に運んできました。

フィンランド人の友人はこの料理を「makkara pekoni(ソーセージベーコン)」と呼んでいました。「そのまんまやん!」と思いました。
作り方は簡単で、ソーセージにベーコンを巻いて、アルミホイルに載せて、ビールをかけます。アルミホイルを包んで閉じて、しばらくサウナストーンの上に置いておきます。
サウナに入る前に入れて、みんなが上がってくる頃に出すと、めちゃくちゃ美味しいmakkara pekoniが出来上がるという仕組みです。
ソーセージをベーコンで巻く、なんていう発想がなかったので、この料理はかなり斬新だなと感じました。とにかく、ここの人はなんでもベーコンで巻きたがる感じでした。そして、それは必ずおいしかったです。
サウナ上がりの男性陣は、タオル一枚の開放的な姿で、このmakkara pekoniにかぶりついていました。
この日は、サウナ後かサウナ前か忘れたけど、
「オーロラが出てるよ」
と言われ、外に出ました。

「お〜」と見ている日本人と、「うん、出ているね」と確認して、少し見たら、いそいそとコテージに戻るフィンランド人の友達。私も寒かったから、少し見たら、mökkiに戻ってしまいました。ちょっと弱めのオーロラだったので。カーテンのようにヒラヒラしたオーロラではなくて、チカチカと光るような不思議なオーロラでした。これはこれで、綺麗なのですが、寒くて仕方がなかったので、寒さから逃げるように中に戻りました。
(別記事で、チカチカ光オーロラについて調べた話を紹介しています。)
サウナ後は、たっぷりとアルコールを追加摂取して、日本から持参したmont-bellの高級な寝袋で就寝しました。
寒い朝はウォッカで暖まろう
次の日の朝はとても晴れていて、綺麗な二日酔い日和でした。

「あらま、明るくなるとこんな感じだったんだね」と思いながら、湖の上をお散歩しました。歩いていると、(写真を見ての通り)寒さを感じてきます。
すると、先を歩いていたフィンランド人の友人が
「寒いか?」
と言って、懐からスキットルを取り出しました。
「飲む?」
飲んでみると、中にはサルミアッキウォッカが入っていました。なんだか、体が温まる気がする。「なるほど。こうやって暖を取れば良いのか」と学んだ瞬間でした。
こうして思い出してみると、意外とmökkiも学ぶことが多い場所だったのかも知れないです。私がフィンランドで里帰りしたくなる場所として、真っ先に思い浮かぶのがこのmökkiです。
そんなこんなで、金曜の夜から3日間お酒を飲み明かし、私たちはOuluに帰還しました。不思議なことに、mökkiで湖を眺めながら優雅に休んだはずが、なぜかめちゃくちゃ疲れていました。
そこで、私は気がつきました。
「の、飲みすぎた…」
それでは〜。




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